20000 ヴァルナは、2000年に発見された目立つ太陽系外縁天体で、KBO、すなわち大型のカイパーベルト天体として分類されている。大きさ、形、そして自転の性質から、準惑星と呼ばれる基準にかなり近いのではないかと長く注目されてきた。観測によれば、ヴァルナは内側の太陽系の多くの天体よりも暗く赤みが強く、速い自転に結びついたはっきりした光度変化を示す。
物理的特徴
ヴァルナは、球形の世界というよりも、細長い、あるいは不規則な形をした氷と岩石の天体であると考えられている。直径は表面の反射率(アルベド)についての仮定に左右されて確定していないが、推定では数百キロからおよそ1000キロ程度の範囲に入る。測光観測からは、数時間ほどという比較的短い自転周期が示されており、光度変化の大きさと合わせると、かなり非球形であるか、あるいは接触連星である可能性が示唆される。
軌道と表面
古典的なカイパーベルト天体として、ヴァルナは海王星の外側、太陽系外縁領域の軌道を回っている。可視光ではやや赤い表面色を示し、放射線によって変質した複雑な有機物質(トリン)と整合的であり、さらに暗い物質に混ざった氷の存在をうかがわせる証拠もある。分光による検出は限られており、水氷の特徴が示唆されることはあるが、どのデータでも一様に強いわけではない。
発見、名称、分類
最初に報告されたときの仮符号は 2000 WR106 で、その後、永久番号 20000 とヴァルナという名称が与えられた。名前は、天空と宇宙の水に結びつくヒンドゥー教の神ヴァルナに由来する。その大きさが、水静力学的平衡に関わる質量や形の境界付近に位置する可能性があるため、しばしば準惑星候補として議論される。ただし、最終的な分類は、内部構造についてさらによく制約すること、そして球形になるほど十分に緩和しているかどうかを確かめることに左右される。
科学的重要性と今後の研究
ヴァルナは、外太陽系の天体の多様性と進化を探るうえで役立つ。速い自転、色、そして連星である可能性は、中規模の太陽系外縁天体における衝突史、内部組成、熱進化を読み解く手がかりとなる。熱測定や、より高解像度の分光観測を含む継続的な観測によって、大きさや組成の推定はさらに精密になり、ヴァルナが準惑星に当たるかどうかもより明確になる可能性がある。
要点
- 永久番号は 20000、仮符号は 2000 WR106。
- ヒンドゥー教の神ヴァルナにちなんで命名された。
- 大きさと速い自転のため、準惑星候補として議論されている。