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エーギル(土星XXXVI)

エーギルは、2005年に発見された土星の小型で不規則な逆行衛星である。土星から遠く離れて公転し、北欧群に属する。名称は北欧神話の海の巨人エーギルに由来する。

概要

エーギルは、正式名称を土星XXXVI、仮符号をS/2004 S 10とする、土星の多数の小型外部衛星の一つである。不規則逆行衛星に分類され、土星の自転方向とは反対向きに、遠方かつ傾斜した軌道を運動する。大きさと軌道特性から、エーギルは北欧群の一員とみなされる。北欧群は、似通った軌道傾斜角を持つ逆行衛星の集団であり、捕獲された母天体、または破壊された母天体の破片であると考えられている。

物理的特徴

エーギルの推定直径は約6キロメートルで、自身の重力によって球形になるには小さすぎる。巨大惑星の外部衛星の多くと同様、暗い天体で、岩石と氷の混合物から成る可能性が高い。天体が暗く、地上望遠鏡でしか観測されていないため、表面組成やアルベドに関する詳細な情報は限られている。

軌道と力学

この衛星は土星から平均約1,960万キロメートルの距離を公転し、約1,026日で一周する。軌道は顕著な離心性を持ち(e ≈ 0.237)、黄道面に対して約167°(土星赤道面に対しては約140°)という大きな軌道傾斜角を持つため、逆行運動であることが確認される。これらの軌道要素は北欧群に典型的であり、捕獲とその後の衝突進化を含む可能性が高い、複雑な力学的履歴を示している。

  • 長半径:約19,618,000 km
  • 公転周期:約1,025.9日
  • 軌道傾斜角:黄道面に対して約167°(逆行)
  • 離心率:約0.237
  • 直径:約6 km

発見と命名

エーギルは2004年12月12日から2005年3月11日に行われた観測から同定され、発見は2005年5月4日に発表された。発見者としてクレジットされたチームには、スコット・S・シェパード、デイヴィッド・C・ジューイット、ヤン・クレイナ、ブライアン・G・マースデンが含まれる。発見発表および観測の詳細については、発見者による原報の発見報告1発見報告2を参照。さらに、追補の回報やデータベースでは軌道に関する解析が報告されている。軌道データおよび軌道要素を参照。

名称と文化的参照

国際天文学連合は2007年4月、北欧神話の人物エーギルにちなみ、この衛星にエーギルの名称を与えた。エーギルは伝統的に海に関係する巨人として描かれ、しばしば神々をもてなす主人であり、嵐の中で人を落ち着かせる存在として語られる。この名称は、土星の逆行衛星を北欧神話の人物にちなみ命名する慣例に従ったものである。命名決定の背景については、関連する命名発表を参照。神話上のエーギルおよび関連する人物についての一般的な情報は、より広範な北欧神話の概要で確認できる。

エーギルは小さく遠方にあるため、現在知られていることの大半は詳細な撮像ではなく、位置天文学的な追跡観測に基づいている。北欧群への所属とその軌道挙動は、巨大惑星の周囲にある不規則衛星の捕獲、衝突による破砕、長期的な進化を研究する研究者にとって重要な対象となっている。

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関連項目

著者

AlegsaOnline.com エーギル(土星XXXVI)

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/1141

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