アフガニスタン国歌(パシュトゥー語: ملی سرود - Milli Surood」、ペルシャ語: سرود ملی - "Surood-e Milli")は2006年5月に正式に採択された国歌です。作詞は詩人のアブドゥル・バーリ・ジャハニ、音楽(作曲・編曲)はドイツ在住のアフガニスタン系作曲家バブラク・ワッサが担当しました。制定は2001年以降の政権移行期を経て行われたもので、長年の内戦と変動の後に国の統一とアイデンティティを打ち出すためのシンボルとして位置づけられました。
由来と背景
この国歌は、2001年のタリバン政権崩壊後に続いた国家再建の流れの中で、2006年に国家の正式な象徴の一つとして採用されました。新しい国歌の制定は国民統合の意思表示であり、国家の独立、自由、国民の団結を称える趣旨が込められています。メロディには西洋的なオーケストレーションとアフガニスタンの民族的要素が取り入れられており、公式行事や国際的な場で演奏されてきました。
作詞・作曲者について
- アブドゥル・バーリ・ジャハニ(作詞):アフガニスタン出身の詩人・文筆家で、詩作や文化活動を通して広く知られる人物です。国語や民族の多様性を踏まえた表現で国民感情に訴える歌詞を提供しました。
- バブラク・ワッサ(作曲):ドイツを拠点に活動するアフガニスタン系の作曲家・編曲家で、西洋音楽の技法とアフガニスタンの伝統音楽を融合させる手法が特徴です。本国歌ではオーケストラ編成を基調とした荘重な曲調を作り上げました。
歌詞の特徴と運用
歌詞は国家の独立や国民の結束、祖国への愛着を主題とし、アフガニスタンの多言語・多民族社会を念頭に置いた普遍的な内容となっています。制定以降、国際大会や国家的行事、外交的な場面で公式に使用され、国家の象徴として演奏されてきました。