ミゲル・アンヘル・インドゥライン・ララヤ(1964年7月16日、スペイン・ナバラ州ヴィジャバ生まれ)は、スペインの引退したロードレースのサイクリストです。プロとしては1985年から1996年まで活動し、キャリアの大部分をReynolds(のちのBanesto)で過ごしました。1991年から1995年までツール・ド・フランスを5連覇し、史上初めて同大会を5年連続で制した選手として知られます。また、ジロ・デ・イタリアでは1992年と1993年の2回優勝しました。1994年には、フランス・ボルドーで行われた1時間記録に挑戦し、1時間で53.040kmを走り、時間記録を樹立しました。さらに、1996年にはオリンピックのタイムトライアルで金メダルを獲得しています。

経歴と主な戦績

インドゥラインはその長身と高出力を生かした巡航力、特に個人タイムトライアルで圧倒的な強さを発揮しました。主な戦績は次のとおりです。

  • ツール・ド・フランス 総合優勝:1991, 1992, 1993, 1994, 1995(5連覇)
  • ジロ・デ・イタリア 総合優勝:1992, 1993
  • オリンピック・タイムトライアル 金メダル:1996(アトランタ)
  • 1時間記録:1994年に53.040 km(当時の世界記録)

走りの特徴

インドゥラインはタイムトライアルに優れ、平坦路で高い平均速度を維持する能力に長けていました。そのため、山岳ステージでも大きなタイム差を作られることが少なく、積極的に山で仕掛ける必要があまりありませんでした。ツール・ド・フランス5回制覇のうち、タイムトライアル以外のステージでの勝利はごくわずかで、総合力で大会を支配するスタイルが特徴です。

晩年と引退後

1996年のツール・ド・フランスではひどい風邪に見舞われ、思うような成績を残せませんでした。その後まもなく現役から退く決断をし、公式には1997年に引退しました。引退後は自転車競技を通じた普及活動やイベントへの参加、若手選手の支援などに携わり、サイクリング界のレジェンドとして幅広く尊敬されています。

評価と遺産

インドゥラインは強靭な体力と冷静なレース運び、特にタイムトライアルでの驚異的な能力により、1990年代のプロロードレースを代表する選手の一人と評価されています。5連覇を含む数々のビッグタイトルや1時間記録、オリンピック金メダルは、彼のキャリアを象徴する成果です。