JW-Jones(1980年7月15日、オタワ生まれ)は、カナダのブルース・ギタリスト、シンガー、ソングライター。ジョーンズはトロントのノーザンブルース・ミュージック・レーベルと契約した最初のアーティストであり、同レーベルから最初の6枚のレコーディングをリリースしました。その後はヨーロッパのCrossCut Recordsで作品を発表し、以前はアメリカのRuf Recordsとも活動を行っていました。ここ10年ほどで7枚のアルバムをリリースし、4大陸19カ国で演奏するなど活発に活動しています。彼は現在オンタリオ州オタワに拠点を置き、カナダ、米国、ヨーロッパ、ロシア、オーストラリア、ブラジルのブルースフェスティバル、劇場クラブで演奏を行い、幅広くツアーを続けています。

経歴

幼少期からギターに親しんだJW-Jonesは、伝統的なブルースを基盤としながらも、スウィングやロック、ホーンを取り入れたアレンジを好むことで知られています。ノーザンブルース・ミュージックでの初期リリースによりカナダ国内で注目を集め、その後も国際的なレーベルと連携して作品を発表。ライブ活動を中心にキャリアを築き、スタジオ作品とツアーの両面で評価を高めてきました。

主要作品と評価

ジョーンズの3rdアルバム、My Kind Of Evil(2004)は、The Fabulous Thunderbirdsのボーカルであるキム・ウィルソンのプロデュースによるもので、アルバムにはコリン・ジェームスが2曲、ロクサンヌ・ポトビンが1曲でヴォーカル参加しています。この作品からの楽曲は米国のラジオ番組「ハウス・オブ・ブルース・ラジオ・アワー」でも取り上げられ、批評面でも注目を集めました。

カナダのGlobe and Mail紙の音楽評論家Brad Wheeler氏は、このアルバムについて「彼(ジョーンズ)がギターで見せる優雅な能力」を高く評価し、「オタワのプレイヤーはレトロな動きを見せつつ、キーボードと目立つホーンを重ねたスウィング・ブルースを展開し、派手なフィルやリードワークに頼らない」と評しました。クリス・ニクソンによる『My Kind of Evil』のAllmusicのレビューでは、「彼は'I Don't Know'のようなカヴァーで非常に優れているが、このディスクの大部分を占める彼自身の曲にも十分な生命力がある」と述べられています。

2009年5月、ジョーンズの曲「Parasomnia」はギター・ワールドの特集CD「Guitar Masters Vol.2」に収録され、同盤にはB.B.キング、ジミー・ペイジジェフ・ベック、カルロス・サンタナらの名だたるギタリストも参加していました。グローブ・アンド・メール紙はジョーンズを「この国のトップ・ブルース・ギタリストの一人」と評し、ブルース・レヴュー誌は彼のギタープレイをT-ボーン・ウォーカーに似ていると述べています。レビューはさらに、JW-Jonesのソロはジョニー・"ギター"ワトソンのようなメロディ性を持ち、トーンやフレージングにはクラレンス・"ゲイマス"・ブラウンを想起させる要素があると指摘しています。さらに、ビルボードは彼を「カナダのブルース・ステージに現われた若い才能の新しい波」の一部と位置づけました。

音楽性と影響

批評で指摘される通り、JW-Jonesの演奏はクラシックなブルースの伝統を踏襲しつつ、モダンなサウンド感覚も持ち合わせています。明瞭で歌うようなフレーズ、リズム感の良さ、そしてトーンにこだわったギターサウンドが特徴です。T-ボーン・ウォーカーやジョニー・"ギター"ワトソン、クラレンス・"ゲイマス"・ブラウンといった先達からの影響がしばしば指摘されますが、同時に自作曲ではポップやロック、ホーンを取り入れた多彩なアレンジを行い、幅広い聴衆に届くスタイルを確立しています。

ライブ活動

ステージではエネルギッシュかつ緻密なギターワークで知られ、フェスティバルやクラブ、劇場といったさまざまな規模の会場で評価を得ています。レコーディングでの技巧だけでなく、ライブ演奏における即興性と観客との一体感も彼の大きな強みです。前述の通り世界各地でのツアー経験が豊富で、国際的なブルース・シーンでも一定の存在感を示しています。

現在

JW-Jonesは録音とツアーを並行して続けており、新作制作やライブ活動を通じてキャリアを更新しています。ブルース・ギターの伝統を大切にしつつも、自身のサウンドを磨き続けるミュージシャンとして、今後の作品や公演にも注目が集まっています。