British Rail Class 390(一般にペンドリーノとして知られる)は、可動式の傾斜機構を備え、既存の曲線区間でもより高速に走行できるよう設計された高速電車である。2000年代初頭に英国の都市間サービスへ投入され、Class 390は西海岸本線で独特の外観を確立し、ロンドンと北西部およびスコットランドの主要都市を結ぶ長距離路線でおなじみの急行列車となった。

設計と特徴

Class 390の列車は9両固定編成で、電気で走行する。主要な技術的特徴は、車体をカーブに対して内側へ傾けるアクティブ・チルト・システムで、乗客が感じる横方向の力を減らし、現代的な高速運転を想定していない線路区間でもより高い速度を可能にする。ペンドリーノという名称は、この傾斜機構によって生じる振り子のような揺れに由来する。

  • 編成: 9両固定編成。
  • 動力: 幹線サービス向けの電気動力。
  • 傾斜装置: イタリアのペンドリーノ技術をもとにしたアクティブ・チルト。カーブ通過時に車体を数度傾ける。
  • 旅客設備: ファーストクラスとスタンダードクラスの混在席、荷物置き場、標準的な都市間列車の車内サービス。

歴史と製造

Class 390は、2000年代初頭に英国の鉄道フランチャイズ向けに製造された。列車はペンドリーノ技術を担うイタリア企業によって製造され、英国で組み立てられた。各編成は2001年から営業運転に入り、数年にわたる導入計画の中で順次納入され、既存の都市間車両を置き換えつつ、路線全体の大規模な改良なしに所要時間を短縮する目的を担った。製造者については製造会社、傾斜技術については傾斜装置を参照。

組み立てはバーミンガムの工場で行われた。この施設は英国における主要な機関車・鉄道車両製造拠点の最後期の一つであり、製造計画の完了後まもなく閉鎖された。新型車両は当時のフランチャイズ運営会社であるヴァージン・トレインズによって発注・導入され、その後はアヴァンティ・ウェスト・コーストのような後継事業者の下でも運行が続けられた。英国での主な組み立て場所は、同時代の記述ではワッシュウッド・ヒースとして言及されている。

運用上の役割と意義

Class 390ペンドリーノは、線路をより直線的に新設することが非現実的または高コストな都市間サービスを速くするために導入された。カーブでの速度を高めることで、既存路線の時刻表短縮と運行頻度の改善に寄与した。導入初期には新型車両にありがちな立ち上がり時の問題もあったが、英国における現代的な長距離移動の期待を形づくる一助となった。

その後、Class 390の車両群は更新・改装され、使用年数の延長と乗り心地の改善が図られた。これは、線路速度を大きなインフラ改良なしに引き上げる手段として、傾斜式列車技術がどのように応用できるかを示す代表例であり、新設の高速新線と既存回廊の改良とのトレードオフを論じる際によく引き合いに出される。