塩素:性質・歴史・製造・用途
塩素は反応性の高い黄緑色のハロゲン気体(Cl)で、水処理や工業、化学で広く使われます。安定同位体は2種あり、主に食塩水の電気分解で製造されます。
概要
塩素(Cl)は、原子番号17、平均原子質量が約35.45の化学元素です。ハロゲン族に属し、周期表に位置します。標準状態では、塩素は主に二原子分子の気体(Cl2)として存在し、特徴的な黄緑色と強い刺激臭を持ちます。強い酸化剤であり、電子を受け取ると塩化物陰イオン(Cl−)を形成しやすい性質があります。
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10 画像物理的・化学的性質
塩素は反応性が高く、多くの金属や非金属と結合して塩や共有結合性化合物をつくります。安定同位体としては35Clと37Clが知られており、これらが元素の平均原子質量に寄与しています。電気陰性度は多くの元素より高く、イオン化合物ではふつう酸化数−1を示しますが、いくつかの分子種では正の酸化数も見られます。
歴史と名称
元素としての塩素は18世紀に認識されました。初期の化学者たちは、塩酸と酸化剤に関わる反応から刺激臭のある気体を分離しました。語源はギリシャ語の「緑」に由来し、19世紀初めに、元素の特徴的な色が広く注目されるようになってから「chlorine」という名称が採用されました。
製造と主な用途
工業的な製造は、食塩水を電気分解して塩素ガス、水酸化ナトリウム、水素を得るクロルアルカリ法が中心です。主な用途は次のとおりです。
- 水の消毒と衛生管理(自治体やプール)。
- ポリ塩化ビニル(PVC)など、塩素を含む高分子・化学品の製造。
- 紙や繊維の漂白剤、家庭用漂白剤。
- 医薬品、農薬、溶媒の中間体。
安全性・環境面・注目点
元素状の塩素ガスは有毒で、呼吸器組織を損傷するおそれがあります。また、第一次世界大戦では化学兵器としても用いられました。塩素を含む有機化合物の中には環境への影響が大きいものがあり、たとえばクロロフルオロカーボン(CFC)は塩素ラジカルを放出してオゾン層破壊に寄与しました。一方で、食塩のような単純な無機塩化物は、適度な量であれば生命に不可欠です。塩素とその化合物の取扱いと廃棄は、多くの国で厳しく規制されています。
より詳しい技術情報やデータ表は、専門的な資料やデータベースを参照してください。Cl記号ページ、元素の概要、原子番号、原子質量、ハロゲン族、周期表。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 塩素:性質・歴史・製造・用途 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/19892
出典
- encyclopedia.airliquide.com : Chlorine
- www-d0.fnal.gov : Magnetic susceptibility of the elements and inorganic compounds
- wikidata.org : wikidata.org/wiki/Q688
- catalogue.bnf.fr : cb119811094
- data.bnf.fr : (data)
- d-nb.info : 4147748-0
- id.loc.gov : sh85024541
- id.ndl.go.jp : 00562008