コルチゾンとは?コルチゾールとの違い・作用・治療・副作用

コルチゾンとは何か、コルチゾールとの違い、作用・治療法・副作用をわかりやすく解説。使用上の注意やリスクも詳述。

著者: Leandro Alegsa

コルチゾンは、炭素数21のステロイドホルモンの一種です。化学名は17-hydroxy-11-dehydrocorticosteroneである。ストレスに反応して副腎から分泌される主要なホルモンの一つである。

化学構造上、コルチゾールと密接な関係がある。様々な病気の治療に使われ、様々な投与方法があります。コルチゾンは、免疫系を抑制する。これにより、損傷部位の炎症、痛み、腫れが軽減されます。コルチゾンの長期的な使用にはリスクがあります。

1950年、タデウス・ライヒスタイン、E・C・ケンドール、P・S・ヘンチが、コルチゾンの発見によりノーベル生理学・医学賞を受賞した。

コルチゾンとコルチゾールの違い

簡潔に言うと、コルチゾール(別名:ヒドロコルチゾン)は生理的に活性のある「働く」ホルモンであり、コルチゾンは比較的不活性な前駆体(プロホルモン)です。体内では主に肝臓や脂肪組織に存在する酵素11β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1(11β-HSD1)によってコルチゾールに変換されて作用を発揮します。医薬品としても、コルチゾンは体内で活性体に変わる性質を利用して用いられることがあります。

主な作用(機序)

  • 抗炎症作用:炎症性サイトカインの産生抑制や白血球の動員抑制により炎症反応を鎮める。
  • 免疫抑制:免疫細胞の機能低下を招き、自己免疫疾患やアレルギー反応を抑える。
  • 代謝作用:糖新生の促進、蛋白分解の促進、脂肪の再分布など、糖質・脂質・タンパク質代謝に影響を与える。
  • 循環器系への影響:血管に対するカテコラミン感受性を高めるため、血圧維持に関与する。
  • 内分泌抑制:長期投与により視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸が抑制され、内因性の副腎皮質ホルモン産生が低下することがある。

臨床での主な適応(使用例)

  • 関節炎、リウマチ性疾患(関節内注射や全身投与)
  • アレルギー疾患、喘息(吸入や全身投与)
  • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
  • 皮膚疾患(湿疹、重篤な皮膚炎など:外用)
  • 臓器移植後の拒絶反応予防や免疫抑制療法の一部
  • 副腎不全など一部の内分泌疾患(補充療法として)
  • 悪性腫瘍に伴う症状緩和(抗腫瘍効果というより症状管理)

投与方法

  • 経口(錠剤、液剤)
  • 静脈内注射(緊急時や重症例)
  • 筋肉内注射
  • 関節内注射、腱周囲注射(局所治療)
  • 外用(クリーム、軟膏)
  • 吸入(気管支喘息など)

用途や必要な効果の速さ、局所性に応じて投与経路が選ばれます。

主な副作用とリスク

短期投与でも副作用が出ることがありますが、特に長期・高用量の全身投与では以下のような副作用が問題になります:

  • 高血糖・糖尿病の悪化
  • 感染症のリスク増加(症状があまり出ないこともある)
  • 骨粗鬆症、骨折のリスク上昇
  • 満月様顔貌、体幹中心の脂肪沈着(クッシング様症状)
  • 筋力低下(筋萎縮)
  • 高血圧、浮腫
  • 胃腸障害(消化性潰瘍の悪化や出血)
  • 精神神経症状(気分変動、不眠、不安、精神病症状)
  • 皮膚の薄化、創傷治癒遅延(外用や局所注射でも起こり得る)
  • 眼合併症(白内障、緑内障)
  • 副腎抑制(投与中止後に一時的な副腎不全が起こる可能性)

投与時の注意点と管理

  • できるだけ最小有効量・最短期間で使用することが原則。
  • 長期投与や高用量投与では定期的に血圧、血糖、骨密度、眼底検査などを行う。
  • 感染症が疑われる場合は慎重な管理が必要。生ワクチンは避ける。
  • 消化性潰瘍やNSAIDs併用時は消化管出血リスクに注意。
  • 副腎抑制が疑われる場合、投薬中止は医師の指示に従い徐々に減量(テーパリング)する。

中止(減量)時の注意:副腎抑制とテーパー

長期にわたり全身性ステロイドを使用した場合、体内の副腎が自力で十分なホルモンを作れない状態(副腎抑制)が起きることがあります。急に中止すると倦怠感、脱力、低血圧、低血糖などの副腎不全症状を来すため、医師の指示に従って徐々に減量する必要があります。手術や重大な感染などストレスがかかる状況では一時的にステロイド量を増やす「ストレスドーズ」が必要になることがあります。

妊娠・授乳・年齢に応じた配慮

  • 妊娠中の使用はリスクとベネフィットを比較して判断。肺成熟促進のための短期高用量ステロイドは妊娠後期に用いられることがある(例:胎児の肺成熟目的のステロイド)。
  • 授乳中は薬剤の種類により乳児への影響が異なるため、医師と相談すること。
  • 小児では成長抑制のリスクがあるため、用量や期間を慎重に決める。
  • 高齢者では骨折、感染、糖代謝障害に注意。

薬物相互作用

  • CYP3A4阻害薬(例:クラリスロマイシン、ケトコナゾール)と併用するとステロイドの血中濃度が上昇しやすい。
  • CYP3A4誘導薬(例:リファンピシン、フェニトイン)と併用すると効果が減弱することがある。
  • NSAIDsと併用すると消化管出血リスクが高まる。
  • 糖尿病薬、降圧薬などとの相互作用で血糖値や血圧管理が影響を受けることがある。
  • 生ワクチンは免疫応答が低下するため原則禁忌。

まとめ

コルチゾンは抗炎症・免疫抑制作用を持つステロイドホルモンで、多くの炎症性・免疫性疾患で有用です。しかし、糖代謝障害、感染増加、骨粗鬆症や副腎抑制など重大な副作用のリスクもあるため、医師の指示に従い最小有効量・最短期間で使用し、定期的な経過観察を行うことが重要です。使用中や中止時に気になる症状があれば速やかに医療機関に相談してください。

質問と回答

Q: コルチゾンとは何ですか?


A:コルチゾンは炭素数21のステロイドホルモンで、ストレスに反応して副腎から分泌される主なホルモンの一つです。

Q: コルチゾンの化学名は何ですか?


A: コルチゾンの化学名は17-ヒドロキシ-11-デヒドロコルチコステロンです。

Q:コルチゾールとコルチゾンの化学構造上の関係は?


A:コルチゾンは化学構造上、コルチゾールと密接な関係がある。

Q:コルチゾンは病気の治療にどのように使われるのですか?


A:コルチゾンはさまざまな疾患の治療に用いられ、さまざまな方法で投与することができる。

Q:コルチゾンは免疫系にどのような影響を与えますか?


A: コルチゾンは免疫系を抑制し、損傷部位の炎症、痛み、腫れを抑えます。

Q: コルチゾンの長期使用に伴うリスクは何ですか?


A: コルチゾンの長期使用にはリスクがあります。

Q: コルチゾンの発見で1950年にノーベル生理学・医学賞を受賞したのは誰ですか?


A:Tadeus Reichstein、E.C. Kendall、P.S. Henchはコルチゾンの発見により1950年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。


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