デレク・コーツ・バーバー(Derek Coates Barber, Baron Barber of Tewkesbury、1918年6月17日 – 2017年11月21日)は、英国の農業専門家、自然保護の指導者、そして貴族院議員だった。テュークスベリー(グロスターシャー)生まれで、公務の経歴に加えて、全国的な農村・自然関連団体で長年にわたりボランティアとして指導的役割を果たした。彼の生涯と業績は、伝記的記録や議会資料にも残されている(伝記項目、貴族院)。
経歴と公職
バーバーは、農業に関わる責務を担う上級公務員であると同時に、農村問題の実務家・助言者としても知られた。何十年にもわたり、農業、畜産、自然保護を結びつける組織で要職を務め、生産的な土地利用と野生生物の保護を両立させることに取り組んだ。
- 英国王立鳥類保護協会の会長、のち名誉総裁。英国を代表する鳥類保護団体である。
- 地元での関与を示す、グロスターシャー自然史協会の総裁。
- 農業分野の利害を代表する、イングランド王立農業協会および英国養豚協会の総裁。
- 自然と視覚芸術の接点を支える、Nature in Art Trustの副総裁。
これらの役職では、組織運営、公的な提言、研究支援、そして実践的な手法の普及が求められた。農業の専門知識を持つ人物として、農村政策、農場経営、野生生物保護が交差する場面で助言を求められることが多かった。
叙勲、貴族叙任、議会活動
バーバーは、公的奉仕と農村行政への貢献により評価された。1984年の誕生日叙勲でナイトに叙せられ、のちに1992年8月12日、グロスターシャー州ゴザリントンのテュークスベリーのバーバー男爵(Baron Barber of Tewkesbury)として一代貴族に叙された(一代貴族叙任)。その後、2016年3月25日に正式退任するまで貴族院に在席し、農業、環境、農村共同体に関わる議題で発言した。
バーバーの経歴は、公的機関での奉仕と、保全・農業団体におけるボランティア指導を橋渡しした点に特色がある。彼の仕事は、農業の専門知識を持つ人々が、政策形成、実務者の代表、そして保全目標の支援を同時に担いうることを示している。
彼は2017年11月21日、99歳で死去した。その功績は、彼が率いた各組織や、戦後英国の農業・保全政策の変遷を記録する地域および全国の資料の中で記憶されている。