ディザリントン亜麻工場(シュルーズベリー)—世界初の鉄製建物・「超高層ビルの祖父」(保存修復中)

ディザリントン亜麻工場(シュルーズベリー)|世界初の鉄製建物・“超高層ビルの祖父”。保存修復中の歴史的ランドマークと見学・公開情報を紹介。

著者: Leandro Alegsa

ディザリントン亜麻工場(The Ditherington Flaxmill Maltings)は、シュルーズベリー亜麻工場(Shrewsbury Flaxmill Maltings)として紹介される施設で、イギリスのシュロップシャー州シュルーズベリー郡町にある歴史的な亜麻工場です。世界で初めての鉄製のフレームを採用した工業建築として知られており、建物の高さ自体は当時でも現代の5階建て程度にすぎませんが、その構造上の革新性からしばしば「超高層ビルの祖父」と表現されます。1950年代にはグレードIに指定されました。現在は大規模な保存修復工事が進められており、一般公開は部分的に制限されていますが、管理はヒストリック・イングランド(Historic England)のもとで行われています。

歴史と建築的意義

設計は建築家チャールズ・ベージ(Charles Bage)によるもので、彼はウィリアム・ストラット(William Strutt)らによる防火・強度を重視した産業建築の考え方に触発され、鉄のフレーム構造をミルに導入しました。鋳鉄の柱と横梁は、シュルーズベリーの鋳物工場でウィリアム・ハズレダイン(William Hazledine)が製作したもので、これにより木材を多用していた従来の工場よりも火災に強く、より大スパン・大荷重に耐える構造が実現しました。

建設は1796年から1797年にかけて行われ、設備を含めた費用は約17,000ポンドでした。建物は当時としては規模の大きい5階建てで、煉瓦造の外壁の内部に鋳鉄の柱と横梁を組み込む形式をとっています。中央に八角形の階段塔を配するなど機能性と意匠を両立させた意欲作で、工業建築史上の重要なマイルストーンと評価されています。

この工場はもともと亜麻の加工(フラックスミル)として建てられ、その後時代とともに用途が変わり、モルト加工(maltings)などにも使われました。重要なのは、鉄製フレームによって建物の垂直荷重を金属骨格で支えるという概念が示された点で、これが後年の高層建築(スカイスクレイパー)発展の原理に通じるものとみなされています。

保存・修復と見学案内

敷地内にはビジターセンターがあり、旧事務所と厩舎の区画に設けられています。通常の一般公開は、11月から3月までの土曜日、4月から10月までの金・日曜日に行われていますが、現在は大規模な修復工事のため立ち入りや見学が制限されていることがあります。訪問を計画する場合は、事前に公式の案内やヒストリック・イングランドの最新情報を確認してください。

毎年の恒例行事として、地域のボランティア組織であるFriends of the Flaxmill Maltingsが、9月上旬から中旬にかけて開催されるヘリテージオープンデー(Heritage Open Days)期間中に製粉所のガイドツアーを実施しています。修復作業は鋳鉄の劣化箇所の補修、オリジナルの接合方法の保存、煉瓦・窓・屋根の修復などを含み、建物の歴史的価値を損なわずに長期保存可能な状態にすることが目的です。

評価と意義

ディザリントン亜麻工場は、産業革命期の技術革新を具体的に示す重要建造物であり、鉄骨造建築の先駆例として国際的にも学術的価値が高く評価されています。構造設計と材料技術の発展、工場建築における防火対策の歴史、そして都市と労働の変遷を理解するうえで貴重な事例です。現在の修復事業は、過去の技術を保存・伝承しつつ、将来的には地域社会や観光に貢献する場として再生することを目指しています。

見学や最新の修復状況については、訪問前に公式情報をご確認ください。また、保存活動に関心がある場合はFriends of the Flaxmill Maltingsなど地域の団体による公開イベントやボランティア情報をチェックすると良いでしょう。

セント・マイケルズ・ストリートからモラーズを望むZoom
セント・マイケルズ・ストリートからモラーズを望む

質問と回答

Q:ディザリントン・フラックス・ミルとは何ですか?


A: ディザリントン亜麻工場は、シュルーズベリー亜麻工場モルティングスとして知られ、イングランドのシュルーズベリーにある亜麻工場です。世界初の鉄骨造りの建物で、「超高層ビルの祖父」とも言われています。

Q: いつ、第一級建築物に指定されたのですか?


A: ディザリントン・フラックス・ミルは、1950年代に第一級建築物に指定されました。

Q: この建物は誰が所有しているのですか?


A: この敷地は、Historic Englandによって所有されています。

Q:ディザリントン亜麻製粉所はどこにあるのですか?


A: ディザリントン・フラックス・ミルは、イングランドのシュルーズベリーにあります。

Q: 近代的な建物と比べると、高さはどのくらいですか?


A: ディザリントン亜麻製粉所は、現代の5階建てのビルと同じ高さしかありません。


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