終わりよければすべてよし:シェイクスピアの喜劇と倫理的曖昧さ
ヘレナによるバートラムへの揺るぎない追求、同意と階級をめぐる議論を描くシェイクスピア劇。ボッカッチョを典拠とし、1623年の第一二折判に初めて収録された。
『終わりよければすべてよし』は、ウィリアム・シェイクスピアによる、喜劇的な場面と深刻な倫理的問題を織り交ぜた戯曲である。しばしば喜劇とされる一方、その調子と結末は批評家の議論を呼んできた。ユーモラスな場面を重視する見方がある一方で、問題をはらむ解決として結末を捉える見方もある。物語はボッカッチョの『デカメロン』の説話に基づき、おそらく1600年から1603年ごろに執筆された。現存する最初の印刷テキストは、1623年の第一二折判に収録されている。
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5 画像概要
劇の中心となるのは、低い社会的身分ながら才知に富む若い女性ヘレナである。彼女はフランス王の病を治し、褒美として、王が寵愛する貴族たちのなかから夫を選ぶ許しを得る。ヘレナが選んだのは、誇り高い伯爵バートラムである。しかし彼は彼女を拒み、戦争に従軍するため去ってしまう。劇の大部分は、バートラムに受け入れられようとするヘレナの決意と、彼が提示した条件を満たすために彼女が用いる手段を描く。
登場人物と構成
本作はシェイクスピアの舞台劇に一般的な五幕構成に従い、滑稽な人物像と、より深刻な人物たちを組み合わせている。主な登場人物は以下のとおりである。
- ヘレナ — 知性、忠誠心、医術の技量を備える。
- バートラム — 落ち着きのない若い貴族で、その名誉と欲望が対立の多くを動かす。
- 伯爵夫人 — バートラムの母。悲しみと品位を体現する人物。
- パローレス — 大言壮語する兵士。喜劇的効果を担い、彼の正体が暴かれる場面が重要なエピソードとなる。
- 国王と老貴族ラフュー卿 — 権威、判断、助言を示す人物たち。
主題と批評上の議論
主要な主題には、社会的上昇、結婚に伴う義務、男性の名誉の限界、欺きの倫理が含まれる。結末が和解と未解決の倫理的緊張を併せ持つことから、研究者はしばしば本作をシェイクスピアの「問題劇」に分類する。ヘレナの主体性、そして彼女がバートラムの帰還を実現する方法は、同意と権力をめぐる問いを提起し続けており、演出家と読者は現在もこれを論じている。
典拠、成立、上演
シェイクスピアはイタリアの説話から主筋を翻案し、登場人物や喜劇的な副筋を加えてイングランドの観客向けに作り変えた。正確な成立年代は不明だが、一般には17世紀初頭とされる。上演史は一様ではなく、初期の数世紀には多くの喜劇ほど人気を得なかった。しかし、その心理的複雑さと上演上の難しさに関心を寄せる現代の批評家や劇団から、新たな注目を集めている。
受容と翻案
『終わりよければすべてよし』は多様な反応を生んできた。ユーモアを強調して和解的な終幕を形作る上演がある一方、より暗い含意を前景化する上演もある。舞台や映像のためにもさまざまに翻案され、現代の上演では、ジェンダーや自律性をめぐる今日的な関心に応答するため、人物像や関係性がしばしば再解釈されている。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 終わりよければすべてよし:シェイクスピアの喜劇と倫理的曖昧さ Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/2865
出典
- william-shakespeare.info : All's Well That Ends Well