ハリモグラとは?オーストラリア・ニューギニアに生息する卵生哺乳類の特徴

ハリモグラの生態や防御行動、卵を産む驚きの繁殖様式を写真とともに解説—オーストラリア・ニューギニアの固有種情報。

著者: Leandro Alegsa

ハリモグラは、オーストラリアとニューギニアに生息する単弓類である。タテガミオオカミ科の現生種である。ここで使われている表記には誤解を生むものがあり、学術的には「単孔類(Monotremata)」が正しい呼称であり、ハリモグラはハリモグラ科(タチモグラ科、Tachyglossidae)に分類される。

外見と特徴

ハリモグラは体が硬いトゲ(針)で覆われ、外見はハリネズミやヤマアラシに似るが、分類学的には哺乳類であり、単孔類(卵を産む哺乳類)に属する。頭部は細長い筒状の吻(口)になっており、長く粘着性のある舌を伸ばしてアリやシロアリ、昆虫類、小型無脊椎動物を捕食する。嗅覚や触覚に優れ、吻には電気受容器も備えていて獲物を感知する。

繁殖と発生

ハリモグラは雄雌ともに乳腺を持つが、一般的な哺乳類のような乳頭はない。メスは卵を産み(卵を産む)、柔らかい殻の卵を腹部の皮膚に作られた袋状のへこみで温める。孵化した幼獣は「パグル(puggle)」と呼ばれ、しばらくの間その袋や母親の体近くで育てられ、母の分泌する乳を舐め取って成長する。種によって妊娠期間や育児期間は異なり、短吻種(Tachyglossus aculeatus)は広く分布し繁殖も比較的安定しているが、長吻種(Zaglossus 属)は固有種で絶滅危惧にある。

行動と防御

ハリモグラは優れた掘削者であり、長く鋭い爪で素早く土を掘ることができる。危険を感じると穴に素早く潜り、外に出ているのはトゲだけという状態にして捕食者に対抗する。実際に多くの捕食者はトゲを避けられずに捕まえられないことが多い。森林火災などの際には巣穴を深く掘って火の影響を避ける行動が観察されている。また寒冷地ではトーピング(低代謝・体温低下)や季節的な休眠(冬眠に近い状態)を行うこともある。

生息域・食性・保全状況

  • 生息域:短吻種はオーストラリア本土やタスマニアの多様な環境に適応している。長吻種はニューギニアの山地に限られており、生息域が狭い。
  • 食性:主にアリやシロアリ、その他の昆虫や幼虫、小さな無脊椎動物を食べる。粘着性の舌で獲物を素早く捕らえる。
  • 保全:短吻種は比較的個体数が多く「低懸念」とされることもあるが、生息地の破壊や外来捕食者(特に赤キツネなど)の影響、また長吻種は森林伐採や捕獲で脅かされ、絶滅危惧種に指定されている仲間もいる。オーストラリアの多くの地域では保護対象となっている。

補足:ハリモグラはカモノハシと並んで単孔類に属する特異な哺乳類であり、分類学的・進化的に非常に興味深い存在である。先住民文化にも登場するなど文化的価値も高く、保全・研究の重要性が指摘されている。

餌を探すエキニダZoom
餌を探すエキニダ

獲物

ハダカデバネズミはシロアリやアリを食べる。Zaglossusの3種は、その他の小さな昆虫や蛆虫も食べる。ハリモグラは粘着性のある舌で獲物を拾い上げる。

種 類

質問と回答

Q: エキドナとは何ですか?


A: エキドナはオーストラリアとニューギニアに生息するトゲアリクイです。

Q: エキドナは何科に属しますか?


A: ハリモグラ科に属します。

Q: ハリモグラの口の形は?


A: ハリモグラの口は長い筒状で、舌はネバネバしています。

Q: ハリモグラはどうやって外敵から身を守っているの?


A: ハリモグラはトゲが見えるまで穴を掘ることができるので、捕食者から身を守ることができます。

Q: 火事の時、ハリモグラはどうやって身を守るのですか?


A: 火事の時、ハリモグラは炎が届かない安全な場所に身を隠します。

Q: ハリモグラは卵を産むのですか?


A: 乳腺はありますが、卵を産みます。

Q: ハリモグラはどこで見られますか?


A: ハリモグラはオーストラリアとニューギニアに生息しています。


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