GDP(国内総生産)とは?計算式・名目・実質・一人当たりをわかりやすく解説

GDPとは?計算式から名目・実質・一人当たりまで、図解と事例でやさしく解説。経済指標の読み方と国別比較が一目で分かる。

著者: Leandro Alegsa

経済学では、国内総生産GDP)とは、ある場所がある時間にどれだけの生産をしているかということです。GDPは、その国の国境内での生産量を合算して計算することができます。

ある国のGDPを求めるには、すべての個人消費(C)、すべての投資(I)、すべての政府支出から税金を引いたもの(G)、輸出額から輸入額を引いたもの(X - M)を足し合わせます。これは次の式で示されています。

G D P = C + I + G + (X - M) { {displaystyle GDP=C+I+G+(X-M)}} {G D P = C + I+G+(X-M) {\displaystyle GDP=C+I+G+(X-M)}

この指標は、その国がどれだけ健全であるかを知るために使われることが多く、GDPの値が高い国は経済大国と呼ばれます。GDPの数値が高い国を大経済国と呼びます。ヨーロッパではドイツ、アフリカではナイジェリア、アジアでは中国が最大です。

GDPを計算するには、さまざまな方法があります。名目GDPは、経済におけるすべての新規財や最終財に使われたお金の総額であり、実質GDP(物価の変化を調整したもの)は、この数字をインフレに対して補正しようとします。例えば、物価が2%上昇し(つまり、すべてのものが2%高くなる)、名目GDPが5%成長した場合、実質GDPの成長率は3%しか増加しません。

一人当たりGDPとは、その国の総所得を住民数で割ったものです。平均的にどれだけ裕福な人がいるかを示しています。

GDPの計算方法(3つのアプローチ)

  • 支出アプローチ:前述の式(GDP = C + I + G + (X − M))。家計の消費、企業の投資、政府支出、純輸出を合計する方法。
  • 生産(付加価値)アプローチ:各産業が生み出した付加価値(生産額−中間投入)を合計する方法。二重計算を避けるために最終財だけでなく付加価値で合計します。
  • 所得アプローチ:労働者の賃金、企業の利潤、利子、地代、税(補助金を差し引く)など、所得の合計として計算する方法。

GDPの構成要素をもう少し詳しく

  • C(消費):個人や世帯の支出。耐久財(自動車など)、非耐久財、サービスが含まれます。
  • I(投資):企業の設備投資、新しい住宅建設、在庫の増加など。消費ではなく将来の生産に向けた支出です。
  • G(政府支出):道路や学校などの公共サービスへの支出。社会保障の給付や失業手当などの移転支出は、受け取った側の消費や貯蓄を通じて間接的にGDPに反映されますが、移転支出自体は政府支出(G)には含めません。
  • X − M(純輸出):輸出は国内で生産された財・サービスの対外販売でGDPに加算、輸入は国外で生産された消費なので差し引かれます。

名目GDPと実質GDP(およびGDPデフレーター)

名目GDPは「その時点の市場価格」で計算される総額です。実質GDPは「物価変動の影響を除いた」生産量の変化を示します。実質GDPの算出には基準年(基準価格)を用いる方法や、チェーン加重法が使われます。

GDPデフレーターは名目GDPを実質GDPで割って100を掛けたもので、経済全体の価格水準の変化を示します。

式の例:

  • GDPデフレーター = (名目GDP / 実質GDP) × 100
  • 実質成長率 ≒ 名目成長率 − インフレ率(近似)

一人当たりGDPと購買力平価(PPP)

一人当たりGDPは国全体のGDPを総人口で割ったもので、平均的な豊かさの指標になります。ただし平均なので所得分配(格差)は反映されません。

国際比較をするときは、為替レートで換算した「名目GDP」だけでなく、物価水準の違いを補正した購買力平価(PPP)換算GDPがよく使われます。PPPは各国で同じバスケットの財・サービスがどれだけ買えるかで比較するため、生活水準の比較には有用です。

GDPの制約・欠点(注意点)

  • 非市場活動(家庭内の家事やボランティアなど)は通常GDPに含まれない。
  • 地下経済や黒市取引は統計に表れないことがある。
  • 所得分配(格差)を示さない:一人当たりGDPが高くても貧富差が大きければ多くの人は豊かでないかもしれない。
  • 環境コストや資源の枯渇を考慮しない。生産による環境破壊が経済活動としてはプラスに働く場合でも、持続可能性は別問題。
  • 生活の質や幸福度、健康、教育の質などはGDPだけでは評価できない。

補足:GDPと他の指標

  • GNP(国民総生産):国民(居住者)の所得ベース。国境ではなく国籍や居住基準で計算する点が異なる。
  • 経済成長率:実質GDPの前年比や四半期比の変化率で、景気の拡大・縮小を示す。

まとめ — GDPの使い方と注意点

GDPは経済規模や成長の大まかな把握に非常に便利な指標です。支出・生産・所得という複数の観点から計算でき、名目と実質を区別することで物価変動の影響を取り除けます。しかし、生活の質や環境、所得分配などは反映されないため、政策判断や国際比較を行う際には他の指標(PPP、一人当たりGDP、ジニ係数、環境指標、社会的指標など)と合わせて見ることが重要です。

国民総生産

GDPの指標は、GNP(国民総生産)とは異なり、GNP=GDP+他国の資産からの純収入(純収入受取額)である。

名目GDP

国内総生産を現在の市場価格で評価した場合、名目GDPと呼ばれる。これには、実質GDPとは異なる物価の変化が含まれている。これらの変化は、インフレや物価変動によるものです。名目GDPは、3つの異なる方法のいずれかで測定することができます。収入アプローチは、単一の年の企業と個人からのすべての収入の合計を使用しています。支出アプローチは、単一の年に購入したすべての商品の市場価値を使用しています。生産アプローチは、単一の年の総生産に基づいています。

質問と回答

Q:GDPとは何ですか?


A: 国内総生産(GDP)は、ある一定期間のその場所の総生産を示す経済指標です。

Q:GDPはどのように計算するのですか?


A:一国のGDPは、個人消費(C)、投資(I)、政府支出から税金を引いたもの(G)、輸出額から輸入額を引いたもの(X-M)を合計して算出されます。GDP=C+I+G+(X-M)という式で示される。

Q:GDPの値が高い国とは、どういう意味ですか?


A:GDPの値が大きい国は、経済大国と呼ぶことができます。

Q:それぞれの地域で最も経済規模が大きい国はどこか?


A:アメリカは世界一、ドイツはヨーロッパで一番、ナイジェリアはアフリカで、中国はアジアで一番GDPが大きいです。

Q:ある国のGDPが2四半期連続でマイナスになると、どうなるのでしょうか?


A:このような状態になると、リセッションと呼ばれる不健全な状態にあるとみなされます。

Q:名目GDPと実質GDPとは何ですか?



A:名目GDPは、経済内のすべての財(新品と最終製品)に使われたお金の総額であり、実質GDPは、インフレ調整によって物価の変動を考慮したものです。


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