地域内総生産(GRDP)は、州、県、地域、都市圏など、特定の国内の領域内で、一定期間に生産された最終財・サービスの市場価値の合計です。地域の経済規模やパフォーマンスを示す指標として、GRDPは全国レベルの国内総生産に相当する役割を果たし、地域の成長、生産性、生活水準を評価する際によく参照されます。より一般的な全国指標については GDP を参照してください。
GRDPの測定方法
GRDPは、GDPと同じ3つのアプローチ、すなわち生産(産出)、所得、支出を用いて推計できます。典型的なデータ源には、企業調査、税務記録、雇用統計、行政報告などがあります。推計値は、名目値(現行価格)または実質値(物価変動調整後)で示されることがあり、地域間比較のために一人当たりに換算されることも少なくありません。
主な構成要素と表示方法
- 産業別内訳:農業、工業、サービス業など
- 名目GRDPと実質GRDP、ならびに成長率
- GRDP一人当たりと全国GDPへの寄与
統計機関や研究者は、GRDPを用いて産業部門ごとの強み、雇用創出の傾向、長期的な構造変化を把握します。これは、地域計画、財政調整、投資判断における重要な入力情報でもあります。
限界と区別
GRDPは産出を測る指標ですが、分配を示すものではありません。所得格差、非公式経済の規模、非市場活動は反映されません。また、通勤、越境生産、企業本社の所在といった要因は、小規模な地域どうしの比較をゆがめることがあります。資料によっては、gross regional product(GRP) を GRDP と同義で用いることもあります。地域という概念の背景については 地域経済の指標 を参照してください。
GRDPを、雇用、賃金、人間開発、環境指標など他の指標とあわせて理解することで、地域の福祉と持続可能性をより包括的に把握できます。