多汗症――過度の発汗を伴う疾患
多汗症は、体温調節に必要な量を超えて汗が増える状態で、局所性または全身性があります。若年期に始まることが多く、生活の質に影響します。治療は外用制汗剤から手術まで多岐にわたります。
概要:多汗症は、体温を調節するために必要な量を超えて異常に多くの汗をかく医学的状態です。安静時や涼しい環境でも発汗することがあります。多汗症における発汗は、外気の暑さや運動ではなく、神経や腺の過剰な活動によって生じます。
主な型と特徴
多汗症は、特定の部位に限られる局所性と、全身に及ぶ全身性に分けられます。最もよくみられる部位は手のひら、足の裏、わきの下ですが、顔、頭皮、鼠径部にも生じることがあります。症状としては、汗が目に見えて滴る、衣類に汗じみができる、靴下やシャツを頻繁に替える必要がある、といったことが挙げられます。また、手のひらが濡れてペンを持ちにくい、タッチスクリーンを操作しにくいなど、日常の作業を妨げる場合があります。
臨床では、通常は小児期または思春期に始まり局所性になりやすい原発性(特発性)多汗症と、他の病気や薬剤によって生じ、より全身性になりやすい続発性多汗症が区別されます。汗を作る器官は汗腺であり、交感神経系の影響を受けて過剰に活動します。
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3 画像原因と診断
原発性多汗症は、汗腺を刺激する交感神経の活動亢進によるものと考えられることが多く、家族内でみられる場合があります。続発性多汗症は、内分泌疾患(甲状腺機能亢進症など)、感染症、神経学的疾患、代謝上の問題、または特定の薬剤と関連することがあります。診断は病歴と身体診察に基づく臨床診断です。ヨード・デンプン試験や定量的発汗機能検査などは、専門施設で用いられます。
治療の選択肢
治療は保存的な方法から侵襲的な方法まで幅があります。代表的な方法には、次のものがあります。
- 外用制汗剤(塩化アルミニウム製剤)
- 手のひらや足の裏に対するイオントフォレーシス
- 経口抗コリン薬
- 汗腺への神経信号を遮断するボツリヌス毒素注射
- 重症で治療抵抗性の局所性症例における、局所的な汗腺切除や胸腔鏡下胸部交感神経切除術などの外科的処置
各治療法では、有効性と副作用の可能性を比較検討します。全身作用をもつ薬剤では口渇やかすみ目、手術後には筋力低下または代償性発汗、注射後には局所の痛みやあざが起こることがあります。
影響、予防と注目すべき点
多汗症は身体的な不快感にとどまらず、恥ずかしさ、社会的な引きこもり、就労上の制約につながるなど、心理社会的に大きな影響を及ぼすことがあります。感染する病気ではなく、有病率の推定値は研究によって異なります。恥ずかしさや有効な治療法があることを知らないために、医療機関を受診しない人も少なくありません。通気性のよい素材を選ぶ、衣類を頻繁に替える、カフェインなどの誘因を管理するといった生活上の工夫は、医学的治療を補うことができます。
原因や最適な介入は人によって異なるため、新たに出現した、突然始まった、または全身性の過剰な発汗がある場合は、基礎疾患を除外し、一人ひとりに合った管理計画を立てるために医療専門家へ相談することが重要です。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 多汗症――過度の発汗を伴う疾患 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/46160