イグレシア・ニ・クリストIPA: [iːˈglɛ. ʃɑː niː ˈkriːstəʊ]、フィリピン語でキリスト教会の意)、通称INCは、1914年にフェリックス・マナロによってフィリピンで作られた教会である。INCは、イエス・キリストによって作られたと主張し、教会をイエスの教えの「復活(復興)」と位置づけています。この教会は、イエスであるという教えを含む三位一体の宗教的教えを信じていません。

創設者のフェリックス・マナロは若い頃に複数の宗教団体に参加した経験があり、自らが神から福音を受け取り、イエスによって作られた最初の教会を復活させる使命を与えられたと教会は伝えています。INCは、1914年7月27日、マニラのサンタ・アナのプンタで、マナロを最高の牧師として、一握りの信者から始まりました。創設以来、国内外に急速に広がり、現在では多くの国に信者と礼拝所を持つ国際的な宗教組織となっています。

教義と信仰の特徴

  • 単一神観(非三位一体):INCは三位一体の教義を否定し、神(Dios)は唯一の存在であり、イエス・キリストは神そのものではなく、神の使徒または御子として理解されることが多いです。イエス、父、聖霊の関係について従来の三位一体論と異なる解釈を行います。
  • 復興主義:教会は自らを初代教会の教えを復興した存在とみなし、フェリックス・マナロを神から与えられた指導者(メッセンジャー)と位置づける教えが含まれます。
  • 礼拝と儀礼:礼拝は定期的に行われ、聖餐や洗礼などキリスト教一般に見られる儀礼を実施しますが、その解釈や運用は他のキリスト教派と異なる点があります。

歴史と指導体制

フェリックス・マナロの創立から教団は成長を続け、後に指導は世襲的な形で継承されました。フェリックスの死後、息子のエラーニョ・G・マナロが長年にわたり指導者(エグゼクティブ・ミニスター)を務め、さらにその後を孫にあたるエドゥアルド・V・マナロが引き継いで現在に至ります。教団の中枢はフィリピンにあり、主要な施設(中央礼拝堂や教団本部)は大規模な礼拝や式典の会場としても知られています。

組織と活動

  • 国際展開:創設以来、INCはアジア、北米、ヨーロッパ、中東、アフリカ、オーストラリアなど多数の地域で会堂(チャペル)を開き、移民コミュニティを中心に信者を増やしてきました。公式発表では数百万人規模の会員がいるとされていますが、国や時期によって推計に幅があります。
  • 社会活動:教団は教会員向けの教育、福祉、災害支援活動や大規模な礼拝・式典の開催、チャリティー活動などを行います。また多くの地域で地域社会との関わりや奉仕活動を行っています。
  • 礼拝様式:礼拝は現地語(フィリピンではタガログ語や英語など)で行われ、賛美歌、説教、祈祷などを含みます。教会建築や式典の規模の大きさでも注目されます。

論争と批判

INCは成長とともに注目を集める一方で、内部統制や指導層の運営、異議を唱える元会員への対応、政治的関与とされる行動(選挙での組織的な投票動員の指摘など)について批判や論争が生じることがあります。また、一部の脱会者や関係者からの告発や法的紛争が報じられた例もあり、外部からの監視やメディアの関心を集めることがあります。こうした点については、教団側と批判者側で主張が対立することが多く、法的・社会的な議論が続いています。

現状と影響

イグレシア・ニ・クリストは、フィリピン国内外で宗教的・社会的に一定の影響力を持つ団体です。大規模な集会や礼拝、活発な国際ネットワークを通じて信者の結束を保ち、宗教的アイデンティティを維持しています。一方で、その独自の教義と組織運営から、学術的・社会的に関心が寄せられ続けています。

注意:本稿はINCの公的説明や一般的に知られている事実を基にした概説です。教義の詳細や内部の運営実態、最新の出来事については、教団の公式発表や信頼できる報道・学術資料で確認してください。