Ishy Biladyは、アラブ首長国連邦(7つの首長国から成る連邦)の国歌(国を代表する歌)である。メロディは1971年に制定され、当初は歌詞を伴わないとして用いられていた。のちに歌詞が付け加えられ、現在歌われている形になった。

歴史

アラブ首長国連邦は1971年に独立・連邦成立を迎え、その際に国を象徴する音楽が必要とされたため、同年にメロディが採用されました。メロディ自体はエジプトなどアラブ世界で活躍した作曲家によると言われており、長らく歌詞のない国歌として使われてきました。後に歌詞が整備され、公式に定着します。歌詞を作成した人物は、1986Arif Al Sheikh Abdullah Al Hassan Sahabとされ、以降は現在の歌詞が広く定着している。

歌詞の主題と意味

歌詞は短く力強い表現で構成され、国家と国民への忠誠、連邦の団結、宗教的価値、指導者への敬意、そして自己犠牲の精神を強く打ち出しています。歌のタイトル「Ishy Bilady(عِيشي بلادي)」は直訳すると「我が国よ、永遠に生きよ」「生きよ、我が祖国」といった意味になり、祖国の繁栄と存続を祈る気持ちを表現しています。

主要なテーマ別の解説

  • 団結と独立:歌詞は連邦としての結束を強調します。複数の首長国が一つにまとまって国家を築いたことへの誇りが表れています。
  • 宗教と価値観:歌中では、イスラム教を国家の精神的基盤として位置づけ、コーランが道しるべであることを述べる表現が見られます(「首長国連邦の団結は生きている」等の象徴的表現と結び付けられます)。
  • 忠誠と尊敬:国家とその指導者(首長)に対する忠誠と尊敬の念が歌詞の重要な柱です。国のために尽くすことが美徳として称揚されています。
  • 犠牲の精神:「自分の体、血、魂をもって国を供給する」といった表現に象徴されるように、国のために命を捧げる覚悟や自己犠牲の精神が強調されます。

演奏と公式な場での扱い

この国歌は国民祝祭日、国家的行事、公式訪問、学校での式典、スポーツイベントなどの場で演奏されます。公式の場では国歌演奏中に起立して敬意を表すことが慣例です。

まとめ

Ishy Biladyは、メロディ制定(1971)から歌詞の整備(1986)を経て、アラブ首長国連邦の国家的アイデンティティを表す重要な文化的象徴となりました。歌詞は団結、宗教的価値、指導者への忠誠、そして国への自己犠牲といったテーマを通じて、国民の帰属意識と誇りを喚起する役割を果たしています。