ジャーゴン(専門用語)とは?意味・定義・例と使われ方
ジャーゴン(専門用語)の意味・定義をやさしく解説。ITや軍隊の具体例、頭字語の由来、使い方や誤解を避けるポイントまで押さえた入門ガイド。
ジャーゴンとは、特定のグループや職業、コミュニティ内だけで共有される、普通の辞書的な意味とは異なる特殊な言葉遣いのことです。これは単に専門的な用語というだけでなく、そのグループ内で効率的に情報をやり取りしたり結束を示したりする役割を持ちます。辞書に載っている一般的な意味とは異なり、使い手にとって固有の意味を帯びることが多い点が特徴です。
例えば、boot、net、webという一見普通の単語も、コンピュータやインターネット、World Wide Webの利用者にとっては、専用の意味を持ちます。これらに加えて、to flame(ネット上で激しく批判する)、to ping(通信確認のために信号を送る)などの動詞や、多くの頭字語もネット専門用語の一部です。
頭字語とは、複数の単語やフレーズの一部の文字(多くは各語の最初の文字)をつなげて作った略語のことを指します。オンラインで見られる頭字語の多くは、口語的な短縮や略語として機能しています。
一般に、時間が経つにつれて新しい専門用語やジャーゴンは次々と生まれます。技術の進歩や職業の細分化、サブカルチャーの発展がその主な原因です。
軍隊でもジャーゴンは広く使われており、たとえばSNAFUのようなフレーズも含まれます。SNAFUは元は英語の略語で、直訳すると「状況は通常どおり混乱している」という意味合いで使われます(元の英語表現には下品な語が含まれるため訳語は和らげています)。
専門用語は、時に新しい参加者の理解や参加を阻むために意図的に使われることもありますが、多くの場合は単純に「短く便利だから」「正確に伝えたいから」という理由で用いられます。徒党的な結束の表現になることもありますし、効率化の手段になることもあります。
ジャーゴンの主な特徴
- 限定性:特定の分野やグループ内で使われるため、外部の人には意味が伝わりにくい。
- 省力化・正確性:長い説明を短い語で置き換え、迅速に意思疎通できる。
- 結束のシグナル:同じ語を使うことで仲間意識や専門性を示す。
- 進化性:新技術や文化の変化に応じて常に増減する。
ジャーゴンの形成方法(例)
- 頭字語/略語:複数語の頭文字を取る(例:CPU、RAM、SNAFU)。(参照:頭字)
- 専門用語の転用:一般語に特定分野の意味が付与される(例:boot=コンピュータ起動)。
- 造語・縮約:語を短くしたり合成して作る(例:ネットスラングなど)。
- 比喩的表現:分かりにくい概念を比喩で表すこともある。
ジャーゴンが使われる目的と利点
- 専門的な概念を短く正確に伝えられる(効率性)。
- 同じ背景知識を持つ人同士の意思疎通が速くなる(共同作業で有利)。
- グループの一体感や専門性を示す手段になる。
問題点とリスク
- 外部の人にとって理解の障壁になりやすく、情報伝達を妨げる。
- 同じ言葉でも分野ごとに意味が異なり、誤解を生むことがある。
- 過度に専門用語を使うと説明責任や透明性が損なわれることがある。
実践的な対処法(書き手・話し手向け)
- 相手の知識レベルを確認し、必要なら用語を平易に説明する。
- 初出のジャーゴンは括弧や脚注で定義する(例:「ping(通信確認のための信号送受信)」)。
- 書面や公開文書では可能な限り平易な表現を使うか、用語集を付ける。
- あえてジャーゴンを使う場合は、その利点(時間短縮や正確さ)と受け手の理解を天秤にかける。
分野別の具体例
- IT/ネット:先に挙げたように、boot、net、web、to flame、to ping、各種プロトコルやコマンド名などがジャーゴンに当たります(参照:コンピュータ、インターネット、World Wide Web)。
- 医療:病名の略語や検査名、手技名など専門家でないと分かりにくい表現が多くあります。
- 法律:法的用語や手続きの専門語は、一般の読者には難解です。
- ビジネス/会計:KPI、ROIなどの略語や業界用語が頻出します。
- 軍事:固有の略語や慣用句が多く、先の軍隊の例やSNAFUのような語がある。
まとめ(使いどころの判断)
ジャーゴンは、正しい場面で使えば非常に有用です。しかし、相手がその用語を理解できない可能性がある場合は、必ず説明を付けるか、より平易な言葉に置き換える配慮が必要です。専門家同士の会話では時間短縮と正確性のために重宝しますが、公開文書や異分野の相手には「定義する」「注釈を付ける」などの工夫を忘れないようにしましょう。
関連ページ
- イディオム
- 用語解説
質問と回答
Q: 専門用語とは何ですか?
A:ジャーゴンとは、ある特定のグループにのみ共有されている言葉の使い方のことで、日常的な意味とは異なる意味を持っています。
Q: 専門用語は人によって違う意味を持つことがありますか?
A: いいえ、専門用語は、それを使う人々にとって、日常的な意味とは異なる特定の意味を持っています。
Q: コンピューティングで使われる専門用語の例にはどんなものがありますか?
A:コンピュータで使われる専門用語の例としては、boot、net、web、flame、pingなどの言葉や、多くの頭字語があります。
Q:頭字語とはどういう意味ですか?
A: 頭字語とは、単語やフレーズの一部の文字だけが使用されていることを意味し、多くの場合、各単語の最初の文字が使用されています。
Q: なぜ専門用語はよく使われるのですか?
A: 専門用語は、より短く、より効率的であるため、一般的に使用されています。
Q: コンピュータの他に専門用語がよく使われる分野はありますか?
A:専門用語は、軍隊でもよく使われます。
Q: 社会的な文脈で専門用語は何に使われるのでしょうか?
A: 専門用語は、徒党を組んで、他の人が参加したり理解したりするのを防ぐために使われることがあります。
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