アメリカ・ユダヤ出版協会訳(JPS 1917)
JPS 1917は、アメリカのユダヤ人委員会が作成したヘブライ語聖書初の完全な英訳である。マソラ本文に基づき、英語圏のユダヤ人にとって重要な参照訳となった。
アメリカ・ユダヤ出版協会訳(Jewish Publication Society of America Version)は、一般にJPS 1917と呼ばれる、アメリカ・ユダヤ出版協会の支援のもとで作成・刊行されたヘブライ語聖書(タナハ)の英訳である。1917年に完成・発行され、個人の翻訳者ではなくユダヤ人学者の委員会が、伝統的なユダヤ教正典全体を英語へ訳した最初の訳書であった。正式な全題は、ヘブライ語資料への忠実さとユダヤ教の権威者への継続的な諮問を強調している。『マソラ本文による聖書――先行訳の助けとユダヤ教の権威者との不断の協議による新訳』である。
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2 画像特徴と翻訳方針
JPS 1917はマソラ本文を基礎とし、研究と公的朗読の双方に資することを意図した、保守的で文学的な文体を採用している。翻訳者たちは先行する諸訳および伝統的なユダヤ教解釈を補助として用いながら、可能な限りヘブライ語の統語法と語感を保った、読みやすい英語を目指した。その典型的な特徴には、ヘブライ語の人名・用語への慎重な配慮、キリスト教教義に特有の表現の回避、そして20世紀初頭の聖書翻訳に一般的であった、格調高くやや古風な英語表現の選好が含まれる。
- 底本:伝統的なマソラ本文のヘブライ語テキスト。
- 方法:学術的判断と共同体への配慮を組み合わせた委員会方式。
- 文体:研究および典礼での使用に適した、格調高い文学的英語。
- 補足資料:ユダヤ教資料に基づく注、異読、相互参照。
歴史と展開
この事業は、キリスト教の翻訳に依拠しない会衆、学生、読者のために、公認され共同体で共有できる英語聖書を求めるアメリカのユダヤ人社会の願いから発展した。ユダヤ出版協会が刊行した本書は、同協会にとって最初の完全な聖書版であり、最初のJPS聖書として、英語によるユダヤ学研究の転換点となった。1917年の初版刊行は、1917年刊行として、以後数十年にわたり広く受容される標準を確立した。
使用、受容と遺産
20世紀の大部分にわたり、JPS 1917は英語を用いるユダヤ人にとって、学習、説教の準備、個人的な読書の標準的な訳書となった。学術的でありながら利用しやすい語調により、学術的な場面でも有用であった。時代とともに言語が変化し、翻訳理念も発展したため、より現代的な訳文を作る試みが進められた。これは20世紀後半に完成した後続の改訂および新しいJPS訳へと結実し、ユダヤ教の解釈上の規範を保ちながら、より慣用的な英語を目指した。
批評家や読者はJPS 1917の忠実さと一貫性を評価してきた一方、その古い言葉遣いや時に逐語的な訳し方を指摘する者もいる。それにもかかわらず、本書は20世紀初頭のユダヤ人学者の優先課題と共同体の必要を反映する、歴史的に重要な翻訳であり続けている(最初のユダヤ人による集団的英訳)。
アイザック・リーサーらによる翻訳をはじめとする先行の個人訳は、共同体による翻訳への基盤を整えた。しかしJPSの事業は、ヘブライ語正典全体を対象とする、ユダヤ人組織による最初の包括的な英語版として際立っている(アイザック・リーサーと先駆者たち)。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com アメリカ・ユダヤ出版協会訳(JPS 1917) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/50130