ロク・サバ(Lok Sabhaは、インド議会の下院である。ロク・サバの議員は、成人の普遍的なフランチャイズの下で直接選挙によって選出される。2019年現在、インド国民によって選出された第17代のLok Sabhaがある。

構成と議席数

憲法はかつてLok Sabhaの総議員数を最大552名まで認めていましたが、その内訳は「各州から最大530名、連邦準州(ユニオンテリトリー)から最大20名、さらに英印系(Anglo‑Indian)コミュニティを代表するために大統領が指名する2名」という形でした。実際の選出議席数は歴史的・政治的事情で変化しますが、現在は選出議員543名が定着しています。

  • 選出議員:単一選挙区制に基づく直接選挙で選ばれる(現在は合計543議席が一般的)。
  • 指名議員(かつて):かつては英印系コミュニティ代表として大統領が2名を指名する規定がありました(ングロ・インド人コミュニティを代表するために任命された2名の超党派のメンバーが含まれていました(大統領がコミュニティが十分に代表されていないと感じた場合))。ただし、この指名制度は104回憲法改正(2020年)により廃止されました。
  • 地域別配分:各州・準州ごとに議席が配分され、一定数はScheduled Castes(SC)とScheduled Tribes(ST)のために予約されます。

選出方法・被選挙資格

  • 選挙方式:各選挙区から候補者1名を選出する小選挙区制(first‑past‑the‑post)を採用。最も多くの票を得た候補者が当選する。
  • 被選挙資格:25歳以上であること(有権者年齢は18歳以上)。
  • 選挙管理:インド選挙管理委員会が国政選挙を実施・管理する。
  • 欠員補充:議席が空いた場合は通常は補欠選挙(バイイレクション)で補われる。

任期・解散・非常事態時の延長

  • 任期:各Lok Sabhaの任期は原則5年。
  • 解散:首相の助言に基づき大統領がLok Sabhaを解散することができるため、任期途中で総選挙が行われることがある。
  • 非常事態時の延長:緊急事態宣言が発せられた場合、議会の任期は法律によって1年単位で延長することができます(ただし延長できる期間や条件には制約がある)。

主な権限と役割

ロク・サバは下院として次のような重要な機能を担います。

  • 法案の審議・可決(特に予算・歳出関連法案は下院の優先権が強い)。
  • 内閣(首相および閣僚)に対する信任・不信任の決議。政府は通常、ロク・サバにおいて多数を占める必要がある。
  • 大臣に対する質問・質疑応答、委員会を通じた監視(各種常任・特別委員会による審査)。
  • 憲法改正や重要政策に関する議論・承認。

議場と運営

ロク・サバの会合は、ニューデリーのサンサド・マーグにあるサンサド・バヴァンのロク・サバ会議所で開催される。議長は議員の中から選出されるスピーカー(Speaker)で、議事の進行、秩序維持、議員資格の判断(失職事由など)などを行う。副議長(Deputy Speaker)も設けられる。

運用上の重要事項

  • 議席配分の再編(ディリミテーション)は人口データに基づいて行われるが、長期間にわたり凍結されている期間があり、制度上の調整は政治的に敏感な問題である。
  • 党派離脱(デフェクション)を防止するための反脱党法(第10附則)により、一定の条件下では議員の資格喪失が規定されている。

最近の改正・動向

  • 前述したとおり、かつて存在した英印系コミュニティのための大統領指名議席は、104回憲法改正(2020年)で廃止されました。
  • 議席配分や選挙区の境界に関する再編(ディリミテーション)は将来の国勢調査結果や立法措置により変わり得るため、Lok Sabhaの構成も時とともに変化する可能性があります。

まとめると、ロク・サバ(Lok Sabha)はインドの代議民主主義の中核をなす下院であり、直接選挙で選ばれた議員を通じて立法・予算審議・内閣の信任など重要な役割を担っています。2019年5月に第17代のLok Sabhaが結成されましたが、その制度や運用は憲法改正や立法によって変わることがあります。