ルフェンゴサウルス(Lufengosaurus)とは — 中国下部ジュラ紀の初期竜脚類:大きさ・生態・発見史

ルフェンゴサウルス:中国下部ジュラ紀の初期竜脚類を解説。大きさ・雑食の生態、発見史と中国初の完全骨格の意義を詳述。

著者: Leandro Alegsa

中国の下部ジュラ紀に生息した初期の長い首を持つ竜脚類(かつては「プロサウロポッド/竜脚形類」と呼ばれたグループに含められることが多い)の代表的な属が、ルーフェンゴサウルス(Lufengosaurus)である。現在の雲南省付近にあたる地域の下部ジュラ紀地層から産出し、中国古生物学史上でも重要な位置を占める恐竜である。

発見と命名史

ルーフェンゴサウルスは中国で初期にまとまった骨格資料が発見された恐竜の一つで、国内での恐竜研究の発展に大きく寄与した。比較的完全に近い骨格標本が発見され、中国における恐竜の研究史や一般文化にも影響を与え、国内で発行された切手に描かれた最初の恐竜の一つでもある。学名は産地の地名(Lufeng)に由来する。命名および記載に関しては中国の古生物学者の研究が中心となった。

特徴と大きさ

ルーフェンゴサウルスは典型的な初期竜脚類(基盤的な竜脚形類)で、次のような特徴を持つとされる。

  • 頭部は比較的小さく、首は中程度に長い。
  • 歯は葉状で縁に鋸状の切れ込みがあり、植物の摂取に適した形質を示す一方で、咀嚼様式は原始的である。
  • 前肢は後肢に比べ短いが、握るのに適した構造(例えば発達した母指爪など)を示す個体もある。
  • 後肢が太く強靱で、二足歩行に適した形態をしているが、四足歩行も可能だったと考えられている。

個体による差はあるが、最大個体は全長で約6メートル、体高は約4メートル、幅は約1.5メートルとされる資料がある。一方で体重推定には幅があり、文献によっては数百キログラムから数百数十キログラムとする報告がある。従来の一部資料では約200キログラムとする推定値も示されるが、推定方法によって変動する。

生態と食性

ルーフェンゴサウルスは従来「雑食性」と紹介されることもあったが、近年の形態学的研究では葉状の歯と顎の構造から植物食に適応していたと考える研究が多い。誤嚥や捕食痕跡のない歯の摩耗パターンなどから、主に植物を摂取しつつ、必要に応じて無脊椎動物などを摂る可能性も否定できない、といった見方が一般的である。

移動様式は主に二足歩行と考えられるが、前肢を用いて四足で移動することもできたと推測される。生息環境は河川や湿潤な平原を含む堆積盆地で、当時の植物相(シダ類や裸子植物など)を食べていたと考えられる。

分類と系統的位置

ルーフェンゴサウルスは基盤的な竜脚形類(初期の竜脚類に近い群)に属し、後の大型竜脚類(いわゆる竜脚類=サウロポダ)へとつながる系統の一員として位置づけられている。従来は「プロサウロポッド(prosauropod)」の一種とされることが多かったが、近年の系統解析では用語や系統位置の再評価が進み、基盤的竜脚形類として扱われることが多い。

産出層と地質時代

ルーフェンゴサウルスは、いわゆる「ルーフェン累層(Lufeng Formation)」に相当する下部ジュラ紀の堆積層から産出する。産地は主に雲南省など中国南西部にあたり、当時の年代は下部ジュラ紀に相当する(おおむね約1億9千万年前前後とされる時代帯)。その地層では他の初期恐竜や爬虫類、両生類、植物化石なども見つかっており、多様な古環境が想定されている。

標本と学術的意義

ルーフェンゴサウルスは比較的まとまった骨格材料が得られているため、初期竜脚形類の形態や生活様式、成長過程を研究するうえで重要な資料を提供してきた。成長系列(幼若個体から成体まで)に関する研究もおこなわれ、骨の微構造や成長速度の解析が進められている。

また、中国における古生物学研究の象徴的な存在であり、教育・博物館展示・文化面でも広く知られている。

参考:ルーフェンゴサウルスに関する記載や復元図は標本や研究者によって差があり、サイズや生態の解釈には幅があるため、最新の専門文献や博物館の標本情報を参照するとよい。

(注)本文中のリンクは元のテキストのまま残してあります:中国の下部ジュラ紀に竜脚類恐竜の一、および本文中で引用したほかのリンク。

ルーフェンゴサウルス・マグナスZoom
ルーフェンゴサウルス・マグナス



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