MOTHER(ビデオゲーム):1989年のファミリーコンピュータ向けRPG
『MOTHER』は、糸井重里による1989年のファミリーコンピュータ向け日本製ロールプレイングゲーム。米国版は発売中止となったが、2015年にWii Uバーチャルコンソールで公式英語版が配信された。
概要
『MOTHER』は、1989年に日本でファミリーコンピュータ向けに初めて発売されたロールプレイングビデオゲームである。糸井重里が企画・シナリオを手がけ、エイプおよび任天堂のスタッフが開発に参加した。本作はRPGの定型を、現代的な郊外の舞台へと置き換えている。淡々としたユーモア、物悲しい場面、ポップカルチャーへの言及が混ざり合う作風は、当時に多かった中世風・ハイファンタジーのロールプレイングゲームとは一線を画した。
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10 画像舞台とゲームプレイ
舞台は城やダンジョンではなく、ありふれた町や田園地帯である。プレイヤーは少年の主人公を操作して近隣を探索し、多様なノンプレイヤーキャラクターと交流しながら、徐々に明らかになる脅威に立ち向かう仲間を集める。戦闘はターン制で、シリーズにおける魔法に相当するPSIと呼ばれる超能力のシステムを採用している。武器には野球のバットやフライパンなどの日用品がしばしば用いられ、消費アイテムや風変わりな敵のデザインも、本作独特の味わいを形作っている。
主な特徴
- 現代的な舞台:現代の場所と、見覚えのある日常的な細部が、雰囲気と物語の中心となっている。
- PSI能力:超能力は、通常のアイテムに加え、攻撃・防御・回復の選択肢をもたらす。
- ユーモアと感情:文章表現は軽妙なコメディと、意外なほど感情に訴える場面を両立させている。
開発と地域別の発売
『MOTHER』は8ビット機のファミリーコンピュータ向けに開発され、日本で発売された。米国向けには英語へのローカライズ版が用意され、その過程では翻訳と文化的な調整が行われた。同時代の記録によれば、任天堂アメリカはこの企画を検討したものの、最終的に同プラットフォームでの発売を見送ったとされる。スーパーファミコンへの世代交代の時期や市場環境の変化は、報じられた要因の一部だった。長年にわたりオリジナルのカートリッジは日本限定の発売にとどまり、西洋のプレイヤーは主として輸入品やファン翻訳を通じて本作を知ることになった。
後年の配信と評価
初回発売から数十年後、2015年にWii Uのバーチャルコンソールで公式英語版が配信され、輸入せずに本作を体験できるプレイヤーが増えた。本作は、海外でEarthBoundとして知られる『MOTHER 2』を含む続編へテーマと作風を受け継いだシリーズの出発点として注目される。コレクター、ゲーム史研究者、ファンは、『MOTHER』がRPGにおける物語表現の多様性へ与えた影響と、型破りな舞台設定がジャンルの可能性を広げうることを示した点を評価している。
関連資料
オリジナルのパッケージや発売時の状況については、ゲームの資料および地域別の注記を参照のこと。ゲーム詳細、日本限定発売、計画された米国発売、任天堂アメリカが挙げられる。プラットフォーム移行とローカライズ判断をより広く論じるには、8ビット機・16ビット機世代の歴史やシリーズ回顧記事が参考となる。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com MOTHER(ビデオゲーム):1989年のファミリーコンピュータ向けRPG Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/66889