ロシアは、韓国・平昌で開催された2018年冬季パラリンピックに競技者を派遣しました。彼らは「ニュートラルパラリンピックアスリート」として出場し、公式にはロシア代表団としてではなく、パラリンピックの旗の下で競技しました。派遣された選手は、ドーピング問題で一時的に活動停止となっていたロシア・パラリンピック委員会の枠組みとは別に、国際パラリンピック委員会(IPC)が定めた厳格な審査基準を満たした「クリーンな」選手のみが認められました。2018年2月26日、IPCはどの選手が「ニュートラル・パラリンピック・アスリート(NPA)」として出場できるかを発表し、そのリストには30人が含まれていました。
背景
ロシアのパラリンピック参加は、それ以前に明らかになった国家ぐるみのドーピング問題を受けて制限されていました。IPCは調査と審査を行い、ドーピング違反の関与が確認されていない個々の選手に限り、大会での出場を認める判断をしました。NPAとして出場する選手はロシアの国旗や国歌を用いることはできず、競技中および表彰式ではパラリンピック旗とパラリンピックの式典が適用されました。
出場種目
ロシア出身のニュートラル選手は、以下のような種目に出場しました(IPC発表のリストに基づく):
- パラアルペンスキー
- パラバイアスロン(バイアスロン)
- パラクロスカントリースキー(パラノルディックスキーの一部として)
- パラスノーボード
- 車いすカーリング
主な成績
大会ではNPAの選手が複数の好成績を収めました。特にバイアスロン競技でのメダル獲得が注目されました。女子6kmバイアスロン立位では、エカテリーナ・ルミャンツェワが金メダル、アンナ・ミレーニナが銀メダルを獲得しました。また、女子6kmバイアスロン視覚障害者クラスでは、ミハリーナ・リソヴァが金メダルを獲得しています。これらの表彰は、2018年大会のパラノルディックスキー(バイアスロンを含む)競技の初日である3月10日に行われました。
意義と影響
NPAとしての出場は、個々のクリーンな選手に競技の場を与える一方で、ロシア全体のスポーツ界に対する国際的な監視と圧力の継続を意味しました。選手たちにとっては、自国の代表としてではないものの、世界最高峰の舞台で実力を示す重要な機会となり、同時にドーピング対策の重要性が再確認される出来事となりました。
今後も、国際大会における公平性と選手個人の権利保護の両立が課題となることが想定されます。2018年平昌大会におけるニュートラル・パラリンピック・アスリートの出場と成績は、その議論における重要なケーススタディの一つです。


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