概要
「not」は、語・句・節の意味を否定したり反転させたりする、英語の基本的な否定辞である。通常、命題を偽と示したり、動作が起こっていないことを表す。関連語のNoについては、そちらの項目を参照。
文法と構文
文法では、「not」は動詞、助動詞、形容詞、副詞に付いて否定形を作る。たとえば、do not go、is not ready、not easily solved などである。とくに助動詞(do、be、have、法助動詞)とよく結びつき、話しことばや書きことばでは短縮形も多い(isn't、don't など)。また、「not」の位置は、文のどこまでが否定されるかという作用域を左右し、二重否定、迂言的否定、否定極性項目(否定的な文脈を必要とする語や表現)とも関わる。
論理、計算機、電子工学
自然言語を離れても、否定は基本的な論理操作であり、¬のような記号や「not」のような語で表される。命題論理では、否定は真偽値を反転させる。真である文の否定は偽であり、その逆も同じである。コンピュータ科学やプログラミングでは、論理NOT演算子は多くの言語に見られる(たとえば、C系言語の「!」やPythonの「not」)。また、ビット列の各桁を反転させる関連のビット反転演算子(しばしば「~」で表される)もある。デジタル電子工学では、インバータ、一般にNOTゲートと呼ばれる回路が、入力と反対の論理レベルを出力する。
歴史と語源
この語はゲルマン語派の深い語源をもち、最終的には古い否定辞にさかのぼる。時代とともに、英語では発音と文法変化の影響を受けながら、さまざまな形や短縮形が発達した。否定語や否定構文に相当するものは多くの言語にあるが、その位置やふるまいは大きく異なる。
用法、例、注目すべき違い
「not」は、単純な否定、対照構文(「not only... but also」)、付加疑問(「isn't it?」)、修辞的表現などに用いられる。名詞の前に置かれることが多い限定詞「no」とは異なり、「no time」のように名詞を修飾するが、動詞や節を否定するわけではない。日常会話では、反論のために強調されたり、皮肉に使われたりすることもある(20世紀後半のユーモアで広まった口語的な間投詞「Not!」のように)。
- 単純な否定: 「彼女は来なかった。」
- 短縮形: 「彼女は来なかった。」
- 論理演算子: 「not (A and B)」
- 電子工学: NOTゲート(インバータ)は入力信号を反転する
「not」を理解するには、どこに置かれ、ほかの要素とどう結びつくかに注意する必要がある。論理や技術における対応物は、値や主張を反転または否定するという、一貫した概念的役割を示している。