リミニ県(イタリア語: Provincia di Rimini)は、イタリアのエミリア・ロマーニャ州にある県。最大の都市はリミニ市であり、州都でもある。
リミニ県は、長い観光の伝統を持ち、リミニ、リッチョーネ、ベラリア-イジア・マリーナ、ミザーノ・アドリアーティコ、カットーリカなどのビーチリゾートが有名で、アドリア海の海岸沿いに30km以上にわたって点在しています。
概要と歴史の概略
リミニ県はエミリア=ロマーニャ州の南東端に位置し、アドリア海に面する海岸線と内陸の丘陵地帯を合わせ持ちます。近代的には1992年に旧フォルリ=チェゼーナ県から分割して成立した行政区で、県都(capoluogo)はリミニ市です。なお、エミリア=ロマーニャ州の州都はボローニャであり、リミニ市は県都に当たります。
地理と気候
海岸部は長い砂浜が続き、リゾートホテルやビーチクラブが連なります。内陸へ入ると、緩やかな丘陵と中世の小さな町や城砦が点在します。気候は温暖な地中海性で、夏は高温乾燥、冬は比較的温暖で降水は秋から冬にかけて多くなります。観光シーズンは主に5〜9月ですが、春や秋も穏やかな気候で観光に適しています。
観光の見どころ
- 海辺のリゾート:リミニ、リッチョーネ、ベラリア-イジア・マリーナ、ミザーノ・アドリアーティコ、カットーリカなどは家族向けの設備やナイトライフ、スポーツ施設が充実しています。
- 歴史的建造物(リミニ市内):ローマ時代のアウグストゥスの凱旋門(Arch of Augustus)やティベリオ橋(Tiberius Bridge)、中世〜ルネサンス期のテンピオ・マラテスティアーノ(Tempio Malatestiano)やカステル・シスモンド(Castel Sismondo)など、古代から中世にかけての遺構が残ります。
- 映画と文化:映画監督フェデリコ・フェリーニ(Federico Fellini)はこの地と深い縁があり、リミニには彼を記念する博物館やゆかりのスポットがあります。
- 内陸の町と城:丘陵地帯にはヴェルッキオ(Verucchio)などの歴史ある町や考古学的遺跡、城塞があり、日帰り観光に適しています。
- イベント:夏季には沿岸で大規模なフェスティバルやコンサート(例:Notte Rosa=“ピンクの夜”)が開催され、多くの観光客で賑わいます。また、ミザーノには自動車・オートバイのサーキットがあり、モータースポーツの国際大会も行われます。
- 見本市とビジネス:リミニには大規模な展示会場(Rimini Fiera)があり、観光以外でも見本市や国際会議で訪れる人が多いのが特徴です。
グルメ
リミニ県はエミリア=ロマーニャ地方の食文化を色濃く残しており、地元名物のピアディーナ(piadina)や新鮮な魚介料理、パスタ料理(カッペレッティ、パッサテッリなど)が楽しめます。ワインはロマーニャのサンジョヴェーゼや地元の白ワインがよく合います。
交通アクセス
- 空路:フェデリコ・フェリーニ国際空港(Aeroporto Internazionale Federico Fellini)があり、欧州各地との便が季節によって運航されます。
- 鉄道:アドリア海沿岸を走る鉄道路線でボローニャやアドリア海沿いの主要都市と結ばれ、アクセスは良好です。
- 道路:A14高速道路が近くを通り、車でのアクセスやバス網も発達しています。県内の各リゾート間は路線バスやタクシーで移動できます。
- サンマリノ:内陸にある独立国サンマリノは近距離にあり、日帰り観光の人気コースです(ただしサンマリノは別の国です)。
旅行のポイント・注意点
- 夏季(7〜8月)は非常に混雑するため、宿泊や人気レストランは早めの予約をおすすめします。
- ビーチは有料のリゾート(stabilimenti balneari)が多く、シャワーやパラソル、チェアなどの利用には別途料金がかかる場合があります。
- 主要観光スポットの開館時間は季節で変わることがあるため、訪問前に公式サイトで確認してください。
まとめ
リミニ県は、長い海岸線に広がるビーチリゾートと、ローマ~中世にかけての歴史的遺産、豊かな食文化を併せ持つ地域です。家族連れの海水浴、ナイトライフ、文化・歴史散策、モータースポーツ観戦など、多様な楽しみ方ができるエリアとして人気があります。


