関節可動域(ROM):関節と筋群の運動可能範囲
関節可動域(ROM)とは、関節または筋群が動かせる範囲を指す。臨床的に測定され、機能やパフォーマンスに影響し、リハビリテーションや外傷管理の指標となる。
概要
関節可動域(ROM)とは、関節が動くことのできる距離と方向、または筋群が完全屈曲位から完全伸展位までの間で働くことのできる範囲をいう。ROMは通常、度数で表され、肩関節や膝関節など個々の関節、およびそれらの関節に影響する筋群について評価される。臨床家や研究者は、可動性を定量化し、外傷や手術後の回復を追跡するためにROMを用いる。単一の関節と、それに関連する筋群の定義も参照される。
種類と測定
ROMには主に2種類がある。自動ROMは本人の筋収縮によって生じる可動域であり、他動ROMは患者が力を入れず、検者が関節を動かすことで得られる可動域である。他動ROMは筋力による制限を受けないため、通常は自動ROMと同等かそれ以上となる。
- 一般的な測定器具には、ゴニオメーター、傾斜計、モーションキャプチャーシステムがある。
- 記録値は度数で示し、標準的な範囲、または本人の反対側の部位と比較する。
ROMに影響する要因
ROMは多くの要因によって制限または増大する。関節の構造、筋の長さと柔軟性、腱や靱帯の緊張、疼痛、腫脹、過去の外傷、手術による変化、さらに関節炎や結合組織疾患などの全身性疾患が関係する。年齢や活動水準も可動性に影響し、小児や一部の競技選手はより大きなROMを示すことが多い一方、高齢者では低下がみられることがある。
臨床的重要性と用途
ROMの測定は、診断、リハビリテーション計画、介入に関する判断の指針となる。理学療法士、医師、アスレティックトレーナーは、目標設定、ストレッチング・筋力強化・徒手療法の効果評価、ならびにスポーツや日常活動への復帰時期の判断のためにROMを追跡する。ROMの制限は機能を低下させ、運動パターンを変化させ、外傷のリスクを高める可能性がある。
一般的な制限と管理
ROM制限のよくある原因には、筋の緊張、関節拘縮、関節の変性、癒着、神経学的障害がある。管理法は原因に応じて選択され、監督下でのストレッチング、拮抗筋群の筋力強化、関節モビライゼーション、活動の修正、場合によっては外科的な解離または修復を含む。過剰なROM、すなわち過可動性も、関節の安定性を損なう場合には問題となりうる。
重要な区別
関節ROMと筋の柔軟性は明確に区別する必要がある。特定の筋群が短縮していても関節が動くことがあり、その逆もありうる。機能的ROMとは、日常生活動作を安全に行うために必要な可動域を指し、検査室に基づく標準範囲よりも患者にとって重要な場合がある。正確で再現性のある測定と、機能的目標との比較が、有意義なROM評価の中心となる。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 関節可動域(ROM):関節と筋群の運動可能範囲 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/81134