レジナルイヤー(君主在位年)とは:定義・数え方と歴史解説

レジナルイヤー(君主在位年)の定義・数え方と歴史をわかりやすく解説。起源や実例で年代測定の仕組みを学ぶ入門ガイド。

著者: Leandro Alegsa

レジナルイヤーとは、君主の治世の年号のことである。ラテン語で王国や支配を意味するregnumが語源である。最古の年代測定システムのいくつかは、レジナルイヤーを用いていた。レジナルイヤーは通常、君主が即位した日から始まる。1年目は、即位初日から君主の在位1年目の終わりまでを数え、その後、2年目、3年目と続く。統治年ゼロは通常存在しない。基数ではなく、序数で表示される(例:「第1年」「第2年」)。

数え方のバリエーション

  • 即位日起算:多くの場合、即位した日を起点として周年ごとに年数が増える(例:即位日から1年経過で「第1年」終了)。
  • 暦年起算:即位年の残りを「即位の年(accession year)」として扱い、翌年の1月1日から第1年と数える慣例もある(国や時代による違いあり)。
  • 包摂的(inclusive)カウント:即位年を第1年とみなす考え方で、短い在位期間でも「第1年」と呼ぶ。古代の年代記で多く見られる。
  • 共同統治・中断:共同君主や退位・復位があると、レジナルイヤーの扱いが複雑になる(例:復位後に新たに第1年とする場合など)。

歴史的な使われ方

  • 古代メソポタミア、エジプト、アッシリアなどでは、行政文書や記年法において「王の第X年」といった表現が一般的で、出来事の年次の基準とされた。
  • 中世ヨーロッパでは、王の即位年を基準に法律や勅令の年次を示した。イングランドの法令は長く「(君主名)第N年」として典拠付けられた。
  • 近代以降も、立法行為や王室文書でレジナルイヤーが用いられる例がある。たとえばイギリスの法令表記では、当該法案が成立した国王(あるいは女王)の在位年で記載されることがあった。

現代における注意点・類似概念

  • 年号(日本の元号)との違い:日本の元号(年号・元号)は天皇の治世と関連して用いられる点で類似するが、元号は政令で改元される制度であり、必ずしも在位年と1対1対応しない(同一天皇でも複数の元号があることがある)。
  • 法的・歴史的文献の解釈:古い史料を読む際は、使用されている年の基準(即位日起算か暦年起算か)を確認する必要がある。誤って年度を換算すると年代がずれることがある。
  • 複数のカレンダーの併用:西暦とレジナルイヤーを相互に換算する場合、即位日や閏年などの要素に注意する。換算表や註記がない史料は特に誤解を生みやすい。

具体例(簡易)

  • ある君主が1900年4月10日に即位した場合:
    • 即位日起算なら1900年4月10日〜1901年4月9日が「第1年」、1901年4月10日〜が「第2年」。
    • 暦年起算(即位年を「即位の年」とする)なら1901年1月1日〜1901年12月31日が「第1年」とする慣例もありうる。
  • 法令の引用例(イングランド風):"An Act passed in the 5th year of King X" は、該当する王の即位から数えて第5年に成立した法令を指す。

まとめ

レジナルイヤーは君主の在位を基準にした年次の数え方で、古代から現代に至るまで法律・行政・史書に広く用いられてきた。国や時代によって「いつから1年と数えるか」などの扱いが異なるため、史料を扱う際にはその定義を確認することが重要である。

日付の問題

君主の治世は、その治世が暦年の初日から始まっていない限り、すべての年が2暦年内に収まります。歴史上の摂政年を暦年に換算する場合、1年分の誤差が生じることがある。イングランドでは、10世紀から13世紀後半まで、戴冠式が行われた日から摂政年を数える習慣があった。これは通常、君主が王または女王と宣言された日よりも後の日付である。現在のように即位した日から数えるようになったのは、13世紀後半、相続人が国外にいたときからである。イングランド王ヘンリー3世は1272年11月16日に死去したが、これをエドワード1世の統治が始まったとする資料もある。実際には、1272年11月20日に新寺院で王を宣言した時点から彼の治世は始まっている。この場合、資料間の日付の誤差はわずか4日である。

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その他のWebサイト

  • 歴代年表
  • 暦年齢に基づく日付の計算


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