Rhysling Awardsは、毎年、SF、ファンタジー、ホラーの分野から選ばれる優れた詩に贈られる賞で、詩界における代表的な国際賞の一つです。賞の名前は、ロバート・A・ハインラインの短編小説The Green Hills of Earthに登場する盲目の詩人Rhyslingに由来します。賞は2部門に分かれており、長詩部門と短詩部門でそれぞれ表彰されます。

部門

  • Best Long Poem(長詩):一般的に50行以上の詩を対象とします。
  • Best Short Poem(短詩):一般的に49行以下の詩を対象とします。非常に短い作品も対象ですが、極短詩(1行〜10行)を専門に扱う別の賞が存在します。

なお、SFポエトリー・アソシエーション(SFPA)は、1行から10行程度の短詩を対象とした別賞「Dwarf Stars Award」を運営しており、極短詩についてはこちらで扱われることが多い点も覚えておいてください。

選考方法

  • ノミネーション:SFPAの会員が予備選考を行い、各会員は通常、各部門につき1作ずつ候補を挙げることができます(会員資格や具体的な手続きはSFPAの最新規定に従います)。
  • アンソロジー掲載:ノミネートされた作品は毎年まとめてThe Rhysling Anthology(The Rhysling Anthology)として収録・公開され、会員や読者が作品を確認できるようになります。
  • 投票:アソシエーションの会員による投票で最終的な受賞作が決定されます。投票方法や集計の詳細はSFPAが定める規程に基づきます。
  • 授賞式:近年は、受賞発表・授賞式が公開イベント(例:7月に開催される「Readercon」など)で行われることが多く、詩人同士や読者が直接交流する場ともなっています。

対象作品・出典

対象となる詩は、雑誌、アンソロジー、単行本、ウェブ掲載などで公開された作品が中心で、一般には前年度に発表された英語の作品(国際的な出典を含む)が対象になります。自己出版や小規模媒体に掲載された作品も応募・ノミネートの対象となる場合が多く、発表形態を問わない点が特色です(応募・ノミネート時の細かい条件は毎年の規定を確認してください)。

歴史と意義

Rhysling賞は、スペキュレイティブ(想像力に富んだ)詩の存在感を高める重要な役割を果たしてきました。詩のジャンルは紙媒体やネットを問わず多様な発表の場を持ちますが、Rhysling賞はその中で優れた作品を可視化し、作家や読者の交流を促進する場を提供しています。

賞にノミネートされるとThe Rhysling Anthologyに収録されるため、受賞・ノミネートは詩人の知名度向上や読者拡大につながります。また、SFPAの活動を通じて、詩の創作や評論のコミュニティが育まれていることも大きな意義です。

関連情報

  • Dwarf Stars Award:極短詩(非常に短い詩)に特化した別賞で、1行〜10行程度の作品を対象にしています。Rhyslingの短詩部門とは対象の重なりや扱い方が異なる点に注意してください。
  • The Rhysling Anthology:ノミネート作をまとめた年刊のアンソロジーで、読者や会員がノミネート作品を閲覧し、投票の際の参考資料としても使われます。

Rhysling賞やSFPAの最新の規定、ノミネート方法、投票スケジュールなどは年ごとに更新されるため、具体的な応募や会員参加を検討される場合はSFPAの公式アナウンスを確認してください。