セミクジラ類は、Eubalaena属に属する大型のヒゲクジラで、一般に「セミクジラ」または「クロクジラ」と呼ばれる。動きは遅く、沿岸域でプランクトンをろ過して食べる。頭部は非常に大きく、体長の約4分の1を占めることもある。北大西洋、北太平洋、ミナミセミクジラの3種が広く認められており、歴史的には商業捕鯨の主要な対象で、現在も保全の重点種となっている。

物理的特徴

セミクジラはがっしりして丸みのある体つきをしており、背びれはない。上あごには長いヒゲ板があり、口を開けたまま泳いで海水から小型甲殻類やプランクトンをこし取るために使われる。頭部はしばしば、粗く淡色の斑であるcallositiesで覆われる。これらの硬化した皮膚の形成物には小さな甲殻類(クジラジラミ)が住みつき、個体ごとに特徴的で一生ほぼ変わらない模様をつくる。吻と唇には細く硬い毛があり、感覚の役割を果たす。呼気を放つと、海面上に高くV字形の噴気が見える。

採餌、行動、生活史

セミクジラはスキムフィーダーであり、口を開けたままゆっくり進み、カイアシ類や他の動物プランクトンの高密度な集まりをこし取る。獲物が集まりやすい浅い沿岸海域や大陸棚の生息地を好む。繁殖は遅く、雌は長い妊娠期間ののち1頭の子を産み、子育てにも大きく投資するため、本来の個体群増加率は低い。出産はふつう、より暖かく静かな湾や沿岸近くの海域で行われる。

歴史と保全状況

殺されると浮きやすく、大量の油とヒゲ板が得られたため、セミクジラは17世紀から19世紀にかけて激しく捕獲され、多くの地域で個体数が大きく減少した。20世紀の保護によって一部地域では部分的な回復が見られたが、いくつかの個体群は依然として非常に少なく、きわめて脆弱と考えられている。北大西洋個体群と北太平洋個体群は広く深刻に減少しているとみなされ、ミナミセミクジラは保護後に地域によってはより強い回復を示したものの、現在も保護と監視の対象である。

脅威と保護策

現在の脅威には、船舶との衝突(ship strikes)、漁具への絡まり、騒音や開発による生息地の攪乱、そして海洋条件の変化に伴う獲物分布の変化がある。各国や管理者が用いる保全策には、重要な生息地での船速規制、絡まりリスクを減らすための漁具改良、季節的な海域閉鎖、クジラの存在を把握するための定期的な航空調査や音響モニタリングが含まれる。

識別と科学的重要性

研究者は、瘤状の皮膚(callosities)の模様、写真カタログ、遺伝子サンプリングを用いて個体を識別し、生存や移動を追跡する。セミクジラは長寿で繁殖が遅く、沿岸性の哺乳類であるため、温帯から亜寒帯の海洋生態系の健康を示す指標種として機能し、航路、漁業、海洋保護区をめぐる政策論争でもしばしば中心的な存在となる。追加の要約や管理資料は こちら を参照。

  • 特徴: 大きな頭、callosities、背びれなし、ヒゲ板
  • 食性: プランクトンと小型甲殻類(すくい採餌)
  • 主な脅威: 船舶衝突と漁具への絡まり