概要
ロイヤル・バラエティ・パフォーマンスは、イギリスで毎年開催されるエンターテインメントのガラ公演で、英国王室のメンバーが出席する。短い多彩な演目を次々に見せる形式で、ポピュラー・エンターテインメントとバラエティ芸能を讃える催しとして行われ、収録のうえ全国向けテレビ番組として放送される。放送局は近年ではITVである。
形式と特徴
通常は一夜限りのバラエティ・コンサートとして上演され、実績あるスターと新進の出演者が、音楽演奏、コメディ、ダンス、特別演目、珍しい出し物などを順に披露する。王室の来賓が開幕に立ち会うか客席で鑑賞し、短い挨拶を行ったり、終演後に出演者の一部と面会したりすることも多い。番組はテレビ向けに編集されるが、ライブの劇場ガラとしての雰囲気は保たれている。
歴史と運営
最初の公演は1912年に行われ、当初はロイヤル・コマンド・パフォーマンスとして知られていた。年月を経て定例の年次行事へと発展し、現在はロイヤル・バラエティ・チャリティー(旧称エンターテイメント・アーティスツ・ベネヴォレント・ファンド)が運営している。この慈善団体は、ガラの収益を困窮する芸能人や舞台関係の専門職の支援に充てている。
典型的なプログラムと例
演目は幅広い大衆娯楽を網羅する。代表的な種類は次のとおりである。
- ポップ歌手やクラシック歌手
- スタンドアップ・コメディやスケッチ・パフォーマー
- ダンサーや劇場アンサンブル
- マジシャンや曲芸師などの特別演目や珍芸
毎年、注目のゲスト・アーティストが登場する。たとえば2013年にロンドン・パラディアムで行われた回には、Gary BarlowとJessie Jが出演した。
意義と特筆点
ロイヤル・バラエティ・パフォーマンスは、世代を超えて楽しめる見本市的な公演として評価されており、現代的な嗜好を映しつつ、ライブのバラエティ芸能の伝統を守っている。多くの経歴を後押しし、記憶に残るテレビの名場面を生み、さらに芸能界で働いてきた人々への福祉支援を資金面から支えるという明確な慈善目的も担う。
他の催しとの違い
一般的な授賞式や音楽コンサートと異なり、ロイヤル・バラエティ・パフォーマンスは王室の後援、多様な演目構成、そして慈善目的に特徴がある。会場は毎年変わり、歴史あるロンドンの劇場が好まれることが多いが、英国の他都市に巡ることもある。そのため、この行事はテレビ映像としての見世物であると同時に、国全体の文化的な出来事でもある。