概要
太陽と月とタリア(イタリア語: Sole, Luna, e Talia)は、ジャンバッティスタ・バジーレが自著『ペンタメローネ』で最初に記録した童話である。これは『眠れる森の美女』物語群に属し、しばしば他のヨーロッパ各地の異本と並べて論じられる。また、一般的な民話研究や類型分類の文脈でも取り上げられる。
あらすじと主題
バジーレ版では、主人公の女性が亜麻の破片で指を刺し、そのまま深く長い眠りに落ちるところから物語が始まる。そこには成人向けで不穏な要素が含まれており、ある貴族が眠る女性を見つけ、性的暴力が示唆される。その後、彼女は一般に太陽と月と呼ばれる子どもを産む。続く場面では、嫉妬、子どもたちを狙う陰謀、そして秩序を回復する試練が描かれる。こうした要素により、この物語は後代の多くの語り直しよりも暗く、複雑な質感を持つ。
特徴とモチーフ
この話には、バジーレらしいバロック的な語り口と、彼の書物を支えた口承伝承が反映されている。枠物語の構成、生き生きとした細部、そして道徳的に曖昧な出来事は、後の作者による、より教訓的またはロマンティックな版とは一線を画す。代表的なモチーフには次のようなものがある。
- 紡錘または亜麻の破片によって引き起こされる眠り
- 通りがかった貴族に眠る主人公が発見されること
- 主人公の眠りのあいだに子どもが生まれること
- 嫉妬深い配偶者と子どもをめぐる陰謀
歴史と影響
17世紀半ばに最初に出版されたバジーレのこの物語は、後の有名な版に先行し、また影響を与えた。シャルル・ペローやグリム兄弟はそれぞれ独自の翻案を行ったが、そこでは魔法、道徳的な結末、あるいは恋愛的な回復が、バジーレのより厳しい語りとは異なる形で強調されている。民話の学術的な目録では、通常この話は『眠れる森の美女』型(ATU 410)に関連づけられる。
今日では、この物語は文学的文体、初期近代の語りのあり方を示す手がかり、そしてその harsher な場面が性別、権力、正義に関する歴史的態度をどう映しているかという点から研究されている。現代の語り直しでは、バジーレ版の不穏な内容はしばしば和らげられたり再解釈されたりするが、眠るヒロインという中心的なイメージと、太陽と月という象徴的な名前は保たれている。
さらに読むなら、バジーレの作品や『眠れる森の美女』系の比較研究として、ペロー、グリム兄弟、そして『ペンタメローネ』の各版を参照するとよい。