『スーパーマリオサンシャイン』(スーパーマリオさんしゃいん、Sūpā Mario Sanshain)は、2002年に任天堂が制作したNintendo GameCube用の3Dアクション・プラットフォームゲームです。主人公のマリオが南国のリゾート地「Delfino(デルフィーノ)島」を舞台に、街や自然を汚す謎の汚れ(ブラスト)を洗い流しつつ冒険する内容で、従来の探索型3Dマリオ作品の流れを汲みつつ、新しい要素を多数取り入れています。GameCubeの発売と同時のローンチタイトルではなく、ハード発売から約9か月後にリリースされました。過去のファミコンやスーパーファミコン、Nintendo 64の世代でもマリオ作品はそれぞれの機種向けに発売されてきましたが、本作はその流れの延長上にある作品と言えます。

概要と開発

開発は任天堂内の主要制作チームが担当し、宮本茂をはじめとするスタッフが制作に関わりました。本作はプレイヤーに新鮮な操作感を提供するため、従来のジャンプ中心のアクションに加えて水の噴射を使った新システムを導入しています。また、世界観・グラフィックは鮮やかな海とリゾートの雰囲気が強調され、各ステージごとに特徴的な風景とギミックが用意されています。

ゲームシステムの特徴

  • F.L.U.D.D.(フラッド/F.L.U.D.D.:Flash Liquidizer Ultra Dousing Device)と呼ばれる水噴射装置が本作の最大の特徴。噴射で汚れを洗い流す、空中でホバリングする、敵に押し付けるなど多用途に使えます。
  • 従来の「スター」に相当する収集物としてシャインスプライトが登場。各ステージで条件を満たすことでシャインを取得し、物語を進めます。
  • 各ステージはハブステージ(ドルフィーノ広場)から行き来する形式で、ステージごとに複数のミッションが用意されています。また、青いコインや隠し要素、ヨッシーの登場などやり込み要素も存在します。
  • 本作で初登場したキャラクターとしてクッパJr.(Bowser Jr.)が挙げられます。以後のシリーズ作品でも重要な役割を担うキャラクターです。

評価と反響

発売当時はグラフィックの美しさ、陽気で印象的なステージデザイン、そしてF.L.U.D.D.を用いた新しい操作感が高く評価されました。一方でカメラワークや一部の操作性、ステージ構成の好みが分かれる点などが批判されることもあり、賛否両論の意見が出ました。長期的にはカルト的な人気を持つ作品としてファン層を確立しています。

影響と再配信

本作で採用されたメカニクスやアートスタイル、キャラクターはその後のマリオ関連作品やスピンオフにも影響を与えました。発売後は、プラットフォームや地域によって再配信・移植の要望が高く、後年になってバーチャルコンソールなどでの配信が行われるなど、継続的にアクセスが可能になっています。

まとめ

『スーパーマリオサンシャイン』は、従来の3Dマリオの遊びを基礎にしつつ、水を使った独自のギミックと明るい世界観で差別化を図った作品です。初見のインパクトが強く、シリーズのなかでも個性的な一作として現在でも語られ続けています。ゲームとしてはアクション性と探索のバランスを楽しめるため、シリーズ初心者から熟練者まで幅広く楽しめる内容です。