概要
バイエルン州立図書館(Bayerische Staatsbibliothek)はミュンヘンにあり、バイエルン州の主要な州立図書館であると同時に、ヨーロッパでも重要な総合研究図書館の一つです。あらゆる分野の知識を収集し、膨大な歴史的遺産を保存しています。地域社会向けの公共的機能と、国際的な学術機関としての役割を兼ね備え、研究、教育、文化保存を支えています。
所蔵資料と代表的な資料
所蔵は非常に広範で多様です。2012年半ばには、印刷資料の所蔵数は約930万冊と報告されており、これに加えて大量の写本、地図、楽譜、その他の特別コレクションが含まれます。約9万点の写本の中には、学術的関心を集める世界的に有名な中世および近世の作品が含まれています。
- コデックス・アウレウスは、10世紀の彩飾福音書で、代表的な見どころの一つです。
- ドイツ中世文学の重要作であるニーベルンゲンの歌の現存写本の一つを所蔵しています。
- 写本コレクションには、後に音楽作品によって広く知られるようになった中世の歌集カルミナ・ブラーナも含まれます。
- 初期刊本(インキュナブラ)には、グーテンベルク聖書の写しのような、きわめて希少な資料も含まれています。
歴史と法定納本
この図書館の制度史は数世紀にわたり、バイエルンの文化的・知的発展を映し出しています。法的な役割の重要な特徴の一つが、長年続く納本義務です。1639年に制定された法律では、バイエルンで出版されたすべての著作について2部を図書館に提出することが定められています。この法定納本の伝統は、地域出版の包括的な記録を長い年月にわたり築き、保存することに寄与してきました。
サービス、デジタル化、研究利用
保存機能に加えて、バイエルン州立図書館は閲覧室、レファレンスサービス、目録やデジタル化資料へのアクセスを、研究者、学生、一般利用者に提供しています。近年は大規模なデジタル化事業を進め、写本、初期刊本、その他のコレクションをオンラインで利用できるようにしてきました。これにより、脆弱な原本を保護しつつ、遠隔地からの学術利用が可能になっています。
意義と特色
重要な歴史資料を備えた総合図書館として、バイエルン州立図書館は、国の文化資料保管機関であると同時に、国際的な研究拠点でもあります。写本、稀覯書、地図、音楽資料をあわせ持つことから、中世研究者、音楽学者、書物史研究者、書誌学者にとって不可欠な存在です。また、大学や研究機関と協力し、国内外の図書館ネットワークにも参加しています。
参考情報
公式情報、目録、デジタル化資料については、図書館の案内や関係ページを参照してください。
- 公式サイトと主要ポータル
- 州立図書館の概要
- バイエルン文化ポータル
- 中世写本ガイド
- 写本目録
- コデックス・アウレウスの解説
- 福音書と彩飾写本
- 10世紀写本の背景
- ニーベルンゲンの歌の所蔵資料
- カルミナ・ブラーナ写本
- インキュナブラとグーテンベルク聖書
- 法定納本法の本文
- バイエルンにおける法定納本の歴史
特定資料の所在確認や利用支援を希望する研究者は、公式窓口を通じて図書館に直接問い合わせることができます。閲覧方針、複製サービス、研究予約に関する案内が用意されています。