ザ・モール(ロンドン)|バッキンガム宮殿を結ぶセレモニールートの概要と歴史

バッキンガム宮殿を結ぶロンドンの象徴・ザ・モールの歴史とセレモニー、赤い舗装の由来や主要行事・観光ポイントを詳しく紹介。

著者: Leandro Alegsa

ザ・モールは、ロンドンでは短いが象徴的で重要な道路です。西端のバッキンガム宮殿から、トラファルガー広場のすぐ近くに至るホワイトホールまで伸び、途中でアドミラルティアーチをくぐります。日曜や祝日、国の式典・パレードの日には通行止めになり、歩行者や観衆のために開放されることが多いのが特徴です。

歴史と整備

ザ・モールは主に20世紀初頭に現在の形で整備され、王室の式典ルート(セレモニールート)としての役割を持つようになりました。こうした形式のルートは、ベルリン、メキシコシティ、オスロ、パリサンクトペテルブルクウィーンワシントンD.C.など世界各地の主要都市にも見られ、国家的な儀式やパレードに用いられます。ザ・モール整備に合わせて、バッキンガム宮殿の正面(ファサード)も改修され、宮殿前にはビクトリア記念碑(Victoria Memorial)が建立されました。

ランドマーク

ビクトリア記念碑は宮殿の正面に据えられ、彫刻群と大理石のモニュメントとして目を引きます。記念碑の制作者や建立年などの詳細は、博物館や公的記録で確認できます。記念碑と宮殿門の間から始まるザ・モールは、そのままアドミラルティアーチを通ってトラファルガー広場方面へと続きます。モールの長さは、ビクトリア記念碑の端がコンスティテューションヒルと合流する地点からアドミラルティアーチまでで、ちょうど0.5海里(0.93 km; 0.58 mi)です。

周辺の公園と式典会場

ザ・モールの南側にはセント・ジェームズ・パーク(St. James's Park)が広がり、北側にはグリーン・パーク(Green Park)とセント・ジェームズ・パレス(St James's Palace)の建築群があるため、都心の緑地と王室施設が一体となった景観を形作っています。東端近くのホース・ガード(Horse Guards Parade)では、Trooping the Colour(カラーの騎兵隊の式典)などの公式行事が行われ、軍楽隊や騎兵隊が列を成して行進します。

色と舗装

ザ・モールの路面は、バッキンガム宮殿へと続く「巨大な赤い絨毯」のような視覚効果を与えるために赤色で塗られています。この赤色は、化学者アーネスト・ラブエルが考案した「ディーンシャンガー・オキサイド・ワークス(Deanox)」の合成酸化鉄顔料を用いる「Deanox Process」と呼ばれる製法で得られたもので、定期的に再塗装や補修が行われています。

主な式典と歴史的瞬間

ザ・モールは国民的な祝賀や弔意の場として何度も注目を集めてきました。代表的な出来事には次のようなものがあります:

  • 1945年5月8日の「VEの日」では、宮殿が英国の祝賀行事の中心となり、国王王妃エリザベス王女、マーガレット王女らがバルコニーに立ち、大観衆の歓声に応えました。
  • 国会訪問や公式訪問時には、君主と来賓の国家元首が州政府の馬車でザ・モールを通行し、通り沿いにはユニオンフラッグや訪問国の国旗が掲げられます。
  • 2002年のエリザベス女王2世ゴールデン・ジュビリーでは、100万人以上の人々がザ・モールに詰めかけ、宮殿のバルコニーでの公式行事を見守りました。
  • 2011年にはウィリアム王子とキャサリン・ミドルトンの結婚式関連の祝賀が行われ、2012年には女王のダイヤモンド・ジュビリーとダイヤモンド・ジュビリー・コンサートなど、大規模な公的行事が続きました。

公共利用と管理

平常時は一般車両が通行しますが、式典や祝賀行事、日曜・祝日には通行規制が敷かれ、歩行者天国となります。安全確保のための警備や観衆整理、交通規制はロンドン市当局と王室関係機関が連携して行っています。一般の観光客も周辺の公園や展望スポットから行事を観覧できますが、大規模イベント時は早めの現地入りと手荷物検査や立ち入り制限に留意する必要があります。

アクセスと見学のヒント

  • 最寄りの地下鉄駅はGreen Park(グリーンパーク)、St. James's Park(セントジェームズパーク)、Charing Cross(チャリングクロス)、Victoria(ヴィクトリア)などで、徒歩でアクセスしやすい立地です。
  • Trooping the Colourや公式行事の日程は年ごとに変わるため、事前に公式発表や観光案内で開催日・封鎖時間を確認してください。
  • 写真撮影は基本的に自由ですが、セキュリティが強化される場面では指示に従い、指定エリアから撮影するようにしてください。

まとめ:ザ・モールは単なる通り以上の意味を持ち、王室の歴史・国家的な儀礼・市民の祝賀が交差する場所です。トラファルガー広場とバッキンガム宮殿を結ぶ景観はロンドンの象徴の一つであり、保存と管理を通じて今後も重要な公共空間として使われ続けるでしょう。

アドミラルティアーチZoom
アドミラルティアーチ

セント・ジョージズ・デーに示されたロイヤル・ネイビーの旗であるホワイト・エンサイン。Zoom
セント・ジョージズ・デーに示されたロイヤル・ネイビーの旗であるホワイト・エンサイン。

ザ モール、バッキンガム宮殿に向かって南西を見るZoom
ザ モール、バッキンガム宮殿に向かって南西を見る

ザ・モール:グリーンパークへのゲートZoom
ザ・モール:グリーンパークへのゲート

質問と回答

Q:ザ・モールとは何ですか?


A: ザ・モールは、短いけれども、ロンドンの重要な道路です。西端のバッキンガム宮殿からホワイトホール、トラファルガー広場のすぐ近くまで続いています。途中、アドミラルティ・アーチを通ります。

Q: ザ・モールが通行止めになるのはいつですか?


A: ザ・モールは、日曜日と祝日、および式典の際に通行止めとなります。

Q: 他に同じようなセレモニールートはありますか?


A:ベルリン、メキシコシティ、オスロ、パリ、サンクトペテルブルグ、ウィーン、ワシントンD.C.などの都市に、同様のセレモニールートがあります。これらのルートは、国の主要な式典によく使用されます。

Q:ザ・モールが建設されたとき、何が作られたのですか?


A: ザ・モールが建設されたとき、バッキンガム宮殿の新しいファサード(正面)が建設され、ビクトリア記念館が建立されました。

Q: コンスティテューション・ヒルからアドミラルティ・アーチまで、ザ・モールの長さは?


A: The MallがConstitutional Hillのヴィクトリア記念館側の端からAdmiralty Archまでの長さは、ちょうど0.5海里(0.93 km; 0.58 mi)です。

Q: ザ・モールの近くや周辺には、他にどんなランドマークがあるのでしょうか?


A: セント・ジェームズ・パークはモールの南側にあり、グリーンパークとセント・ジェームズ・パレスはモールの北側にあります。また、ザ・モールの東側にはホース・ガーズ・パレードがあり、毎年トゥルーピング・ザ・カラーのセレモニーが行われています。

Q: バッキンガム宮殿まで続く巨大なレッドカーペットを演出するために、どのような色が使われたのですか?



A: The Mallの表面は、化学者アーネスト・ラヴェルが開発した合成酸化鉄顔料(Deanox Process)を使用して、バッキンガム宮殿まで続く巨大な赤いカーペットをイメージして赤く彩られています。


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