トゥルーブラッドは、ケーブルテレビHBOで放送されていたアメリカのテレビ番組です。 アラン・ボールがプロデュースし、アンナ・パキンが主演で、人の考えが聞こえるウェイトレスのスーキー・スタックハウスを演じています。原作はシャーレイン・ハリスの小説「サザン・ヴァンパイア・ミステリーズ」。物語の大部分はルイジアナ州の小さな町、ボン・タンを舞台にしていますが、ルイジアナ州内の他地域や、ミシシッピ州なども物語に登場します。番組は2008年に放送開始され、全7シーズン・計80話で構成され、2013年7月15日にHBOは本作を第7シーズンおよび最終シーズンに更新することを発表し、第7シーズンは2014年6月22日に初放送されました。最終話の放送は2014年8月に行われました。
あらすじ(概要)
本作は、人間と吸血鬼が共存する世界を描きます。近年「Tru Blood(トゥルーブラッド)」という合成血液が発明され、吸血鬼は人間を襲わずに生活できるようになったことで、吸血鬼たちが公に姿を現し(“カミングアウト”)、市民権や宗教・政治的対立の問題が生まれます。物語は、超能力(他人の考えが聞こえる能力)を持つスーキー・スタックハウスが、吸血鬼ビル・コンプトンや町の人々、そして他の超常的存在たちと関わることで展開していきます。吸血鬼以外にも、狼男、魔女、妖精(フェイ)などさまざまな存在が登場し、人間社会の偏見や差別、恋愛、依存症、宗教的熱狂といったテーマが描かれます。
主な登場人物(代表キャスト)
- スーキー・スタックハウス(Sookie Stackhouse) — 演:アンナ・パキン(アンナ・パキン)。人の考えが読めるテレパス能力を持つ若いウェイトレス。
- ビル・コンプトン(Bill Compton) — 演:スティーブン・モイヤー(Stephen Moyer)。南北戦争時代に吸血鬼になった紳士的な吸血鬼で、スーキーと恋愛関係になる主要人物。
- エリック・ノースマン(Eric Northman) — 演:アレクサンダー・スカルスガルド(Alexander Skarsgård)。強力なヴァンパイアでノースマンの領主的存在。
- サム・マーロット(Sam Merlotte) — 演:サム・トラムメル(Sam Trammell)。ボン・タンのバー「メルロット」の経営者でシェイプシフター(変身能力者)。
- ジェイソン・スタックハウス(Jason Stackhouse) — 演:ライアン・クワンテン(Ryan Kwanten)。スーキーの兄でトラブルメーカーな人物。
- タラ・ソーン(Tara Thornton) — 演:ルティナ・ウェスリー(Rutina Wesley)。スーキーの親友で波乱に富んだ人生を送る女性。
- ラファイエット・レイノルズ(Lafayette Reynolds) — 演:ネルサン・エリス(Nelsan Ellis)。カリスマ性のある料理人でドラマの重要なサポートキャラクター。
- その他 — パム、ジェシカ、マリー・アン、ローラ・フランクなど、多数の脇役/準主役キャラクターが登場し、シリーズを通して物語を彩ります。
テーマと表現
トゥルーブラッドは単なるホラーやロマンスにとどまらず、差別や市民権運動、性的少数者の権利論議、薬物依存・中毒、宗教的狂信、政治的陰謀などの社会的テーマを寓話的に扱います。吸血鬼という存在を通して、人間社会の「他者」への恐れや憎悪、そして共存の可能性を描き出す点が作品の大きな特徴です。
評価と受賞
放送当初は斬新な設定と魅力的なキャラクター、暗くもユーモアを含む作風が注目を集め、批評的・商業的な成功を収めました。主演のアンナ・パキンは本作でゴールデングローブ賞(テレビドラマ部門)を受賞するなど、主要な演技賞にノミネート・受賞した例があります。シーズンを重ねるごとに評価は分かれる点もありましたが、シリーズ全体としては多くのファンを獲得し、ポップカルチャーに影響を与えました。
放送・製作情報
シリーズはHBOで放送され、2008年の放送開始から2014年の最終シーズンまで続きました。全7シーズン・約80話で構成され、制作はアメリカを拠点に行われました。原作の小説群とドラマは設定や展開が一致しない部分も多く、テレビ版ならではのストーリー展開やオリジナルの登場人物・展開が多数追加されています。
本稿は作品の概要と主な見どころ、登場人物を中心にまとめました。シリーズを初めて見る方は、トゥルーブラッドが扱う社会的テーマや多彩なキャラクター群にも注目すると理解が深まります。