ヴィンセント・マルゼロ(1951年7月4日 – 2020年3月31日)は、映画、テレビ、声の仕事にまたがる長いキャリアで知られたアメリカの俳優である。ニューヨーク市で生まれ、映画作品や英国テレビで、脇役ながらもおなじみの存在となった。マルゼロのキャリアは、ささやかだが印象に残る画面出演と、若い視聴者にも彼を知らしめた目立った声の役割とを兼ね備えていた。

経歴と代表的な役柄

マルゼロは数十年にわたり、さまざまな映画やシリーズに出演した。出演作には、The Spy Who Loved MeSupermanNever Say Never Againといった大作映画があり、The Witchesのような家族向け・ファンタジー作品にも関わった。テレビでは、TaggartThe House of EliottThe Fragile HeartDalziel and Pascoeなどのドラマや犯罪シリーズでゲスト出演や準レギュラーを務め、そのほか現代的なコメディ作品にも登場した。

マルゼロの最もよく知られた仕事の一つは子ども向けテレビで、アニメシリーズBob the Builderで声を担当し、とりわけファーマー・ピクルスとロバート役で知られた。彼の声の演技は、映像での脇役を補完する、はっきりとしたキャラクターづくりの才を示していた。

表現の特徴と評価

マルゼロは、頼りがいがあり役に彩りを与える存在として評価される、器用な性格俳優と評されることが多かった。主役として前面に出るよりも、彼の経歴は、映画やシリーズの中に説得力のある世界を築くうえで経験豊かな脇役の重要性を示している。とりわけ声優としての仕事は、画面上の姿を超えてさまざまな観客に届き、印象を残す俳優のあり方を浮き彫りにしている。

健康状態、晩年と死去

2009年、マルゼロはがんの治療を受け(治療が報じられた)、その後、認知症と診断された(2009年に診断)。彼は2020年3月31日、ロンドンで68歳で死去した。当時の報道では、同業者からの敬意や、多くの脇役演技と声の演技を記憶する視聴者の感謝が伝えられた。

主な映画・テレビ出演