雑草海竜
タツノオトシゴに近縁の海産魚で、ウィーディーシードラゴンまたはコモンシードラゴン(Phyllopteryx taeniolatus)。タツノオトシゴ属の中で唯一の仲間である。オーストラリア南岸、ニューサウスウェールズ州ポートスティーブンスから西オーストラリア州ジェラルトンの水深3-50mに生息している。また、タスマニア島周辺の海域にも生息している。ウィーディーシードラゴンは、体に雑草のようなものが生えていることからこの名前がついた。このカモフラージュにより、海藻の間を移動する際に姿を隠すことができる。ウィーディーシードラゴンはビクトリア州の水生エンブレムである。
説明
雑草海竜は、体長45cmにもなる。甲殻類などの小さな動物プランクトンを、長いチューブのような鼻の先で吸い込むように食べます。タツノオトシゴのような巻き付くような尾はない。浅い岩礁や藻場で泳ぎ、裸の砂の上を漂う雑草のような姿をしている。
オーストラリア、シドニー、キャベツツリーベイのウィーディーシードラゴン
ブリーディング
オスが卵を運ぶ種はシードラゴン、タツノオトシゴ、パイプフィッシュだけである。オスは尾の下で結合した受精卵を運びます。卵は孵化するまでの約8週間、そこにとどまる。子供は生まれてすぐに自分の面倒を見ることができる。シードラゴンを飼育下で繁殖させることは稀で、それは科学者がシードラゴンが野生で繁殖する要因を知らないからです。シードラゴンの飼育は難しく、約60%しか生き残れないと言われています。
カリフォルニア州ロングビーチの太平洋水族館、オーストラリアのメルボルン水族館、テネシー州チャタヌーガのテネシー水族館が、世界で唯一、雑草シードラゴンを飼育していますが、他の場所では産卵させることができたそうです。
リーフィー・シー・ドラゴン
雑草海竜の近縁種にリーフィー・シードラゴンPhycodurus equesがいる。2006年11月の「ナショナルジオグラフィック」誌に、海洋生物学者のグレッグ・ラウスが、この2種のシードラゴンのDNAを調べていると報じられた。