ヤード(略号 yd、複数形は yds とされることもある)は、英語圏の国々で歴史的にも現代でも用いられている長さの単位である。伝統的な 帝国単位系米国慣用単位系 に属し、日常的な場面から専門的な場面まで広く使われている。

定義

20世紀半ばの国際的な合意により、ヤードは 0.9144メートル と正確に定義されている。また、3フィート、または 36インチ に等しい。これらの関係から、面積を表す 平方ヤード や、体積を表す 立方ヤード などの派生単位が生まれ、取引や建設で広く用いられている。

歴史と語源

「yard」という語は、古英語やそれ以前のゲルマン系の語に由来し、まっすぐな棒や測定用のさおを意味していた。何世紀ものあいだ、ヤードは実物の棒や地域ごとの標準によって示されていたため、正確な長さには地域差があったが、近代に標準化が進んだ。1959年に定められた国際ヤードは、こうしたさまざまな歴史的定義に取って代わった。

主な用途と例

  • スポーツ: アメリカンフットボールのフィールドはヤードで測られる(ゴールライン間は100ヤード)。
  • 繊維・仕立て: 布はヤード単位で販売されることがある。
  • 建設・造園: 短い距離や材料の長さは、ヤードで示されることが多い。
  • 体積: 立方ヤードは、土、コンクリート、骨材の計量に使われる。

重要な区別

ヤードは帝国単位系と米国慣用単位系の両方に属するが、米国測量フィートのような他の旧来の単位には、歴史的にわずかな差異があった。現在の工学や国際取引では、あいまいさを避けるため、メートルに結び付けられた国際的に定義されたヤードが用いられる。

ヤードスティックや、ヤード表示のある巻尺のような簡単な道具は、メートル法の器具と並んで今も使われており、広範なメートル法化が進んだ後も、ヤードが実用上の役割を保っていることを示している。