704 インテルアムニア
704 インテルアムニアはとても大きな小惑星です。科学者たちは、それが350キロメートルの幅であると考えている。太陽からの平均距離は3.067(AU)である。1910年10月2日、ヴィンチェンツォ・セルッリによって発見された。セルッリ氏が働いていたイタリアのテラモのラテン語名から命名された。ケレス、ベスタ、パラス、ヒギアに次いで5番目に重い小惑星で、小惑星帯全体の質量の2.0%を占めていると考えられている。
特徴
4大小惑星の中で最も大きな小惑星でありながら、あまり研究されていないのがインターアムニアです。F型小惑星の中では最も大きいが、内部の構造や形についての詳細はほとんどなく、光カーブ分析によるインターアムニアの極の黄道座標(したがって軸の傾き)もまだ分かっていない。しかし、その高いかさ密度は、内部の空隙や水の痕跡がなく、非常に強固な天体であることを示唆している。このことは、インターアムニアが、太陽系が誕生して以来、小惑星帯で起きてきたすべての衝突に完全に耐えうる大きさであることを強く示唆している。
表面が非常に暗く、太陽からかなり離れているため、10×50の双眼鏡では決して見ることができない。ほとんどの近点で光度は+11.0等程度で、ベスタやケレス、パラスなどの最低光度より小さい。近日点での対角線上でも+9.9等程度で、ベスタより4等以上低い。
その軌道はヒギア星よりも少し偏心している(12%に対して15%)が、ヒギア星の軌道はもっと傾いていて、1周するのに少し時間がかかるため、このような違いがある。もう一つの違いは、インターアムニアの近日点が「4大惑星」の近日点の反対側にあることで、近日点におけるインターアムニアは、同じ経度にあるケレスとパラスよりも実際に太陽に近い。パラスとはノードが離れているため衝突の可能性は低く、一方ケレスとはノードが反対側にあるが、両者が同じ軌道面を横切るときにはケレスから概ね離れており、やはり衝突の可能性は低い。