任天堂のゲームキューブ(略称はNGCまたはGC)は、任天堂が開発・発売した家庭用据え置き型ゲーム機で、任天堂の4世代目のコンソールにあたります。前世代の機種は任天堂64ととして知られ、ゲームキューブの後継機は任天堂のWiiとです。Wiiは2006年に発売され、Wii本体の一部モデル(2011年11月前に発売された初期モデルなど)にはゲームキューブのソフトと周辺機器との下位互換性が備わっていました。

発売日・販売実績

ゲームキューブは日本で2001年9月14日に、北米で2001年11月18日に、欧州で2002年5月3日に、オーストラリアで2002年5月17日にそれぞれ発売されました。全世界の累計出荷台数は約2,174万台(約21.7百万台)で、WiiとニンテンドーDSにリソースが集中したため2009年初頭に生産を終了しました。

主な仕様・設計上の特徴

  • プロセッサ:IBMと共同開発したPowerPC系のカスタムCPU(愛称「Gekko」)を採用し、高速な浮動小数点演算やビデオ処理に適した設計になっています(動作クロックはおおむね約485MHz)。
  • グラフィック:専用GPU(愛称「Flipper」)を搭載し、当時の家庭用機として高品質なポリゴン描画やエフェクトを実現しました。
  • メモリ・ストレージ:高速なオンチップメモリを採用することで描画性能を向上させています(容量・構成は各種資料参照)。セーブデータは専用のメモリーカードを使用します。
  • 光学メディア:当時の他機種がフルサイズのDVDを使う中、ゲームキューブは直径8cmの小型光学ディスク(ミニディスク)を採用しました。容量はDVDより小さいものの物理的な取り扱いやコピー対策などの面で特徴がありました。参照:ディスクを
  • 入出力:標準でコントローラーポート4つ、メモリーカードスロット2つを搭載。映像出力はコンポジットやS端子、コンポーネント(対応ケーブル使用)などに対応しました。
  • デザイン:立方体に近い小型の筐体と、持ち運び用のハンドルを備えた独特の本体デザインが特徴です。

周辺機器・ネットワーク機能

  • オプションでモデムアダプタやブロードバンドアダプタが用意され、一部ソフトはインターネットやネットワーク対戦に対応しました(当時としては任天堂機で正式にネットワーク機能をサポートした初期例の一つです)。
  • 別売りの周辺機器としては、WaveBirdをはじめとするワイヤレスコントローラー、各種メモリーカード、専用LANアダプタやモデムアダプタなどがありました。
  • また、ゲームボーイプレーヤーに接続することで、本体に接続した光学ドライブ経由で< a href="37383">ゲームボーイ、カラー、およびゲームボーイアドバンスのソフトをテレビ画面でプレイすることが可能でした(別売りの周辺機器が必要)。

互換性・後方互換

ゲームキューブ自体は、任天堂の前世代機(N64など)との直接的なディスク互換性はありませんでした。ただし、後継機のWii(初期型)にはゲームキューブのコントローラーやメモリーカード用のスロット、そしてゲームディスクの再生互換機能が搭載されており、初期のWiiではゲームキューブソフトを動作させることができました。なお、その後のWiiの一部改良型(例:Wii Family EditionやWii Miniなど)ではゲームキューブ互換が廃止されています。

代表的なタイトル

ゲームキューブは任天堂の人気タイトルやサードパーティの評価の高いソフトが多数リリースされました。代表作には以下のようなタイトルがあります(抜粋):

  • 『スーパーマリオサンシャイン』
  • 『大乱闘スマッシュブラザーズDX(Melee)』
  • 『マリオカート ダブルダッシュ!!』
  • 『ゼルダの伝説 風のタクト』
  • 『メトロイドプライム』
  • 『バイオハザード4』※当初はゲームキューブ版が先行して発売

生産終了とその後

ゲームキューブ向けソフトの新作リリースはWii登場後に急速に減少し、最終的なパッケージソフトの一つとしては2007年8月14日に発売されたMadden NFL 08(WiiおよびニンテンドーDSにも同時発売)などが挙げられます。任天堂はその後、Wiiおよび携帯機ライン(DS/後の3DSなど)へと注力し、2009年初頭にゲームキューブ本体の生産を終了しました。

総じてゲームキューブは、任天堂の据え置き機として従来機とは異なるメディア選択や独自の周辺機器連携、優れたソフトラインナップで知られるハードとなり、現在でもコアなファンやコレクターに支持されています。