ジョン・ライト・ヒッケンルーパー(John Wright Hickenlooper、1952年2月7日生まれ)は、アメリカの政治家である。2011年1月11日から2019年1月8日まで、第42代コロラド州知事を務めた。ヒッケンルーパーは民主党員である。2003年から2011年までコロラド州デンバー市長を務めた。
ヒッケンルーパー氏は2019年3月4日、米国大統領選への出馬を表明した。2019年8月15日に選挙戦を終了した。その数日後、現職のコーリー・ガードナー上院議員に挑戦する米国上院議員選挙への出馬を表明した。2020年6月、連邦上院選で民主党の指名を獲得した。
出自と初期の経歴
1952年にペンシルベニア州ナーバースで生まれたヒッケンルーパーは、地質学や環境問題に関心を持ちながら社会人生活を始めました。地質学者やコンサルタントとして働いた後、1980年代末にデンバーで起業し、地元経済の活性化とクラフトビール文化の発展に寄与しました。実業家としての経験は、後の公職における「実務重視」「地域経済の底上げ」といった姿勢に影響を与えています。
デンバー市長時代(2003–2011)
市長としてのヒッケンルーパーは、ダウンタウンの再生や歴史地区の活用、公共交通機関の整備促進などを通じて都市の活力回復を図りました。観光と経済振興を両立させる政策を進め、デンバーの都市イメージ向上に貢献しました。また、2008年に開催された民主党全国大会(デンバー開催)の際には市の代表としてイベント運営にも関わりました。
コロラド州知事時代(2011–2019)
知事としての主要な取り組みは、景気回復と雇用創出、教育・保健分野の改善、再生可能エネルギーや環境政策の推進など多岐にわたりました。任期中は2期にわたり州政を担い、以下のような分野で政策を展開しました。
- 経済・雇用:金融危機後の経済回復を図り、中小企業支援や産業の多角化に注力した。
- エネルギー・環境:再生可能エネルギーの導入促進や温室効果ガス削減を目指す政策を進めた。
- 規制と法整備:2012年の大麻合法化(州内の有権者による成案)後の規制・行政運用を整備し、税収や公衆衛生の管理に対応した。
- インフラ・交通:州内の交通インフラ整備や公共交通の強化を支援した。
政治的には、中道寄りの実務型民主党員として知られ、二党の協力を重視する姿勢を示しました。
大統領選挙と上院選挙(2019–2021)
2019年3月に行った大統領選出馬表明後、秋まで選挙戦を展開しましたが、8月15日に撤退を表明しました。その後、連邦上院選に転じ、現職のコーリー・ガードナー氏に挑戦する立候補を表明。2020年6月に民主党の指名を獲得し、同年11月の総選挙で勝利しました。ヒッケンルーパーは2021年1月に連邦上院議員として就任し、上院でコロラド州を代表する立場となりました。
政策的特徴と評価
ヒッケンルーパーは、実業家としての経験を背景に「雇用と経済成長」を重視する一方、環境保護や再生可能エネルギーの推進にも取り組むバランス型の政治家として評価されています。地元重視の政策、州政府での実務経験、都市と地方の利益調整能力などが評価される一方で、与野党どちらからも妥協的な姿勢を批判されることもあります。
現在の立場
2021年以降は米国上院議員として、州の経済振興、エネルギー政策、インフラ整備、気候変動対策などに関わっています。上院での活動を通じて、コロラド州の利益を連邦政府の政策に反映させることを目指しています。
注:本稿では主要な経歴と政策の概観を紹介しました。より詳細な各政策の経緯や立法記録については、専門の資料や公的記録を参照してください。
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