ラルフ・シアラー・ノーザム(1959年9月13日生まれ)は、アメリカ合衆国の医師、退役軍人、政治家で、民主党に所属しています。第73代バージニア州知事として在任した(2018年1月13日 - 2022年1月15日)ほか、以前は医師としてのキャリアやアメリカ陸軍での勤務、そしてバージニア州上院議員や副知事を歴任しました。
経歴
ノーザムは医学を学び医師として働いた経験を持ち、その医療・公衆衛生の知見を政治活動に反映させてきました。州議会では教育・医療・農村振興など地域に密着した課題に取り組み、2014年1月11日から2018年1月13日まで、テリー・マコーリフ知事の下でバージニア州の副知事を務めました。副知事退任後は、2017年のバージニア州知事選挙において、共和党のエド・ギレスピー氏を破り当選しました。
知事としての主な政策と実績
- 医療・公衆衛生:医師としての経験を背景に、州の公衆衛生体制の強化や医療アクセスの改善を重視しました。知事在任中には、メディケイド拡大や医療保険の適用拡大をめぐる政策が議論・実行されました。
- 教育:幼児教育や公立学校への投資、教師支援を優先課題とし、教育予算の拡充を図りました。
- 刑事司法改革:有権者復権や刑事司法制度の見直しに取り組み、再犯防止や更生支援を目指す施策を推進しました。
- 環境・エネルギー:クリーンエネルギーや気候変動対策を支持し、州レベルでの環境保護政策の前進を図りました。
- 新型コロナウイルス対応:パンデミック時には州の公衆衛生指針や非常事態宣言、マスク着用や社会的距離の確保等の対策を実施し、公衆衛生面での対応に注力しました。
論争と評価
知事在任中、2019年にノーザムの在学時の年鑑写真に関する疑惑が報じられ、黒塗り(blackface)や白いフードをかぶった人物の写真が問題となり、国内で大きな批判を浴びました。ノーザムは謝罪し辞任を否定しましたが、この事件は彼の政治的評価に影を落としました。以降も支持者・批判者の間で評価が分かれることがありました。
知事退任後と私生活
ノーザムはバージニア州の憲法上、連続再選が認められていないため、1期(4年)で退任しました。知事退任後は公務や公衆衛生関連の活動への関与、地域社会での活動などへ関わりつづけています。私生活では妻のパム・ノーザムと結婚しており、家族とともにバージニア州に在住しています。
関連
ノーザムの政治経歴はバージニア州内の医療政策、教育、刑事司法、環境・エネルギー政策に影響を与えました。彼の在任期間中に実施された諸政策や論争は、州内政治の議論を活発化させた点で注目されます。