ジョー-バイデン(/ˌrɒbɪˈnɛt ˈbaɪdən/として知られているジョセフ-ロビネット-バイデン-ジュニアは、1942年11月20日生まれ)は、アメリカの政治家で、2021年から2025年までアメリカ合衆国第46代大統領を務めた。バイデンは、バラク-オバマ大統領時代に2009年から2017年まで米国の第47代副大統領を務め、国家の景気回復や外交を担った。バイデンは2020年の民主党候補として本選に臨み、勝利して大統領に就任した。民主党に所属し、デラウェア州ウィルミントン出身。副大統領になる前は、1973年から2009年までデラウェア州選出の上院議員を務めており、副大統領経験者の中でも最長級の上院在職期間を持つことで知られる。

1988年と2008年に民主党の大統領候補への挑戦を表明したが撤退した。2008年の選挙では、当時のバラク・オバマ上院議員が彼をランニング・メイトに選んだことで全国的な知名度を高め、副大統領に当選した。彼は敬虔なローマ・カトリック教徒としても知られる。学術的・公的評価も高く、母校の名誉博士号と、法律を教えていた大学の名誉博士号を含む5つの名誉博士号を取得しているほか、「議会のベスト賞」とパキスタン政府からの叙勲など多くの賞を受けている。

バイデン氏は副大統領の2期目を終えた後、ペンシルバニア大学で政策・外交分野の活動を開始し、シンクタンクの設立などに関わった。2019年4月25日、バイデンは2020年の選挙に向けて大統領選挙運動を正式に開始し、2020年4月8日、バーニー・サンダースが選挙運動を終了したことで、バイデンは民主党の候補者となった。

幼少期と教育、初期の経歴

  • ペンシルベニア州スクラントンに生まれ、少年期にデラウェアへ移住。吃音を克服した経験を持ち、人前での演説と対話の訓練を重ねた。
  • デラウェア大学で歴史・政治学を学び、シラキューズ大学ロースクールで法学位を取得。デラウェア州ニューキャッスル郡議会議員を経て、29歳で連邦上院議員に当選した。
  • 上院当選直後に交通事故で妻と幼い娘を亡くし、重傷を負った2人の息子の看病を優先して通勤列車アムトラックでワシントンと地元を往復し続けたことから「アムトラック・ジョー」の愛称でも知られる。1977年に教育者のジル・ジェイコブスと再婚し、家族とともに公的奉仕を続けた。

上院議員時代(1973–2009)

  • 司法・外交分野の要職:上院司法委員会委員長として連邦裁判官・最高裁判事の人事審査や犯罪法制に関与。上院外交委員会委員長としてNATO拡大、バルカン半島、核軍縮、対ロシア・対中政策などに影響力を持った。
  • 主な立法:1994年の「犯罪防止法」や、家庭内暴力対策を強化した「女性に対する暴力防止法(VAWA)」の成立を主導。2005年の破産法改正への関与などで、労働者保護と産業界のバランスをめぐる議論も呼んだ。
  • 外交・安全保障:湾岸戦争後の対イラク政策や2002年の対イラク武力行使権限への対応など、米外交の方向性をめぐる重要局面で役割を果たした。

副大統領時代(2009–2017)

  • 経済危機対応:金融危機後の景気対策法の執行監督を担い、インフラ投資・雇用創出の加速に注力。
  • 医療改革:医療保険制度改革(ACA)の実施を支援し、保険加入拡大と患者保護の仕組みづくりを後押し。
  • 外交:イラク駐留縮小、ウクライナ支援、アジア回帰政策の推進などで大統領を補佐し、同盟・友好国との関係強化に努めた。
  • がん対策:長男ボー・バイデンの病死(2015年)を受け、「キャンサー・ムーンショット」構想を推進。

2020年大統領選と就任

  • 2020年の大統領選で現職への挑戦者として出馬。副大統領候補にカマラ・ハリスを指名し、新型コロナ対応、経済再建、国民融和を掲げて勝利した。
  • 2021年1月20日に大統領就任、第46代大統領として政権発足。

第46代大統領としての主な政策・実績(2021–2025)

  • 新型コロナと経済再建:総額1.9兆ドル規模のアメリカン・レスキュー・プランを成立させ、ワクチン展開、学校再開、中小企業支援、各州・地方政府支援を実施。雇用回復と家計支援を急いだ。
  • インフラ・製造業復活:超党派インフラ投資雇用法(道路・橋・鉄道・港湾・ブロードバンド投資)を成立。CHIPS・科学法で半導体製造と研究開発を後押しし、国内投資とサプライチェーン強靭化を促進。
  • 気候変動・クリーンエネルギー:インフレ抑制法(IRA)により、再生可能エネルギー・電動車・脱炭素産業への歴史的規模の投資を開始。2030年の排出削減目標を掲げ、パリ協定へ復帰。
  • 医療・家計負担軽減:メディケアの医薬品価格交渉開始、インスリン自己負担上限の設定などを進めた。学生ローン救済では最高裁の判断を踏まえつつ、新たなルートによる債務減免や返済計画の見直しを実施。
  • 銃規制と公共安全:超党派の銃安全化法を成立させ、背景調査の強化や若年層への対応など、数十年ぶりの包括的な措置を講じた。
  • 司法・多様性:ケタンジ・ブラウン・ジャクソンを最高裁判事に指名・任命(史上初の黒人女性)。幅広いバックグラウンドの連邦判事・行政官の登用を進めた。
  • 移民・国境管理:パンデミック期の一時的措置終了後、庇護手続の運用見直しと国境管理の強化を図り、包括的改革のための超党派合意形成を模索。
  • 外交・安全保障:アフガニスタンからの撤収で20年超の戦争を終結させる一方、同盟国と連携してロシアのウクライナ侵攻に対抗し、制裁・軍事支援・人道支援を主導。インド太平洋でのQUADやAUKUSの協力深化、先端技術・経済安全保障の強化、イスラエル・ガザ情勢では人道支援の拡充と緊張緩和を働きかけた。

2024年選挙に向けた動向

  • 当初は再選を目指したが、2024年7月に大統領選キャンペーンを終了し、副大統領カマラ・ハリスへの支持を表明した。
  • 任期は2021年1月20日から2025年1月20日まで務めた。

人物・評価

  • 政治姿勢:長年の超党派協調と実務的な交渉力で知られ、中道寄りの民主党政治家として妥協形成と制度運営を重視。
  • 信仰と家族:カトリックの信仰を公にしつつ、家族の喪失と再生の経験を政治的信念に結びつけ、がん撲滅への取り組みをライフワークとする。
  • コミュニケーション:平易な言葉と共感力を重んじ、労働者や中間層への訴求を重視した演説・政策を打ち出してきた。

受賞・栄誉

  • オバマ政権退任時に大統領自由勲章(特別位)を受章。
  • 母校の名誉博士号と、法律を教えていた大学の名誉博士号を含む5つの名誉博士号を取得。国際的にはパキスタン政府からの叙勲など、国外からの評価も受けている。