ティモシー・マイケル・"ティム"・ケインTimothy Michael "Tim" Kaine、1958年2月26日生まれ)は、アメリカの政治家。バージニア州の下院議員を務めている。民主党のメンバーであるケインは、2012年に上院議員に初当選した。

(注:上の表現には原文のバージニア州の下院議員をという記述が含まれていますが、正しくは「米国上院でバージニア州を代表する上院議員」です。以下本文では上院議員としての経歴を中心に説明します。)

経歴と公職

  • 地方政治から州政へ:ケインはリッチモンド市議会や同市の市長(1998年–2001年)など地域政治での経験を積んだ後、州レベルへ進出しました。
  • 副知事・知事:2001年に選出され、2002年から2006年までバージニア州副知事を務めました。2005年にはマーク・ワーナーの後任としてバージニア州知事に立候補することを宣言しました(当時の州憲法により現職知事は連続再選が認められていなかったため、ワーナーは再出馬できませんでした)。ケイン氏は民主党内で無投票(事実上の指名)で代表に選ばれ、総選挙では共和党の司法長官ジェリー・キルゴア氏と対戦しました。ケイン氏は総選挙で約51%の得票率で勝利し、2006年から2010年まで州知事を務めました。
  • 全国組織のリーダー:知事在任中・退任後に党の組織にも関わり、2009年から2011年まで民主党全国委員会の第51代委員長を務めました。
  • 上院議員への道:2012年、当時現職だったジム・ウェッブ上院議員が引退を表明したことを受け、ケイン氏は米国上院選挙への出馬を表明しました。民主党の代表選を制し、総選挙では前上院議員・元州知事のジョージ・アレン氏と対決。2012年11月の選挙でケイン氏は約53%の得票を得て、アレン氏を破り当選しました。以後、上院でバージニア州代表として活動しています(2018年に再選されています)。

上院での活動と主張

上院では外交問題や国防、司法・移民政策などに関わる活動が目立ちます。特に移民改革については超党派で取り組む姿勢を示しており、2013年6月11日には上院で超党派の移民法案(通称「ギャング・オブ・エイト」)を支持する演説をすべてスペイン語で行いました。この演説は、上院議場で英語以外の言語で演説が行われた初めての例とされています。

ケインは労働者の権利、医療のアクセス拡大、公立教育の強化、移民改革や外交による安全保障の重視など、比較的中道寄りからリベラル寄りの立場を取ることが多く、穏健派の民主党員として党内で幅広い協力を得ています。上院では複数の主要委員会に所属し、外交や安全保障分野にも積極的に関与しています。

2016年大統領選と副大統領候補

2016年7月22日、2016年大統領選挙で民主党の大統領候補となったヒラリー・クリントンのランニングメイトとして指名され、同年の大統領選ではクリントン-ケインのタッグで選挙戦を戦いました。最終的に2016年11月の大統領選ではドナルド・トランプ氏マイク・ペンス氏の共和党候補に敗れましたが、全国的な知名度と党内での影響力は大きく高まりました。

人物像と私生活

  • 語学力:ケインはスペイン語が堪能で、青年期に中米でのボランティア活動を経験したことがあり、その経験が政治姿勢や外交感覚に影響を与えています。
  • 家庭:妻はアン・ホルトン(Anne Holton)で、家族はいくつかの教育や司法分野での公的活動に関与してきました。公私ともに教育や地域社会への関与を重視しています。

ケインは長年にわたり州・連邦の両方で行政経験と立法経験を積んできた政治家であり、外交や国内政策の橋渡しを目指す姿勢で知られています。今後の政治動向や上院での活動にも注目が集まっています。