ソウルシリーズとは|デモンズソウル・ダークソウル等のフロム製アクションRPG
Soulsシリーズは、宮崎英高とフロム・ソフトウェアが制作したアクションRPGのシリーズである。代表的な作品としては、Demon's Soulsや、Dark Souls』を起点とするDark Soulsシリーズ(1〜3)などが挙げられる。一方で、キングスフィールドやブラッドボーン、『セキロ』(Sekiro)などもフロム・ソフトウェアの代表作だが、厳密には「Soulsシリーズ」や「Dark Soulsシリーズ」とは別枠に分類されることが多い。
概要と歴史
「Souls」系の作品は、2009年のDemon's Soulsの登場を契機に注目を集め、以降のDark Soulsシリーズで世界的な人気を確立した。ディレクターの宮崎英高(宮崎英)によるデザイン思想と、フロム・ソフトウェアの制作力が組み合わさり、「高難度だが理不尽ではない」ゲーム体験を提供することで知られる。プレイヤーの挑戦と達成感、世界観の断片をプレイヤー自身が発見していく演出が特徴で、多くの後続タイトルに影響を与え、「Soulslike(ソウルライク)」というジャンル名も生まれた。
共通する主な特徴
- 高難度で緊張感のある戦闘 — 敵の攻撃を読んで回避やパリィ、スタミナ管理を行いながら戦うアクション性が重視される。
- 死とリスクのシステム — 死ぬと経験値や通貨(「ソウル」など)を失い、現地に戻って回収しなければならない。回収に失敗すると恒久的に失う場合もある。
- チェックポイントとリスク管理 — ボス戦前などに設置された「火の炉」「篝火(bonfire)」などの休息地点で回復やレベルアップが可能だが、それがセーブと敵復活のリスクを伴う。
- シームレスで探索を促すワールド設計 — 隠しルートやショートカット、複雑に絡み合うマップで探索の発見が楽しめる。
- 装備と成長の自由度 — 武器や防具、魔術や特性(ステータス振り分け)によって多様なビルドを組める。
- オンライン要素 — メッセージ機能、血痕(他者の死の痕跡)、協力召喚や侵入(対人戦)など、他プレイヤーとゆるやかに繋がる仕組みがある(作品により仕様は異なる)。
- ボス戦とドラマ性 — 記憶に残る大型ボスが多く、戦闘そのものやその背景に豊かな物語性が感じられる作りになっている。
作品ごとの違いと派生
シリーズ内でもゲームシステムや難易度、オンライン仕様は作品ごとに異なる。たとえば『Demon's Souls』はオリジナルの概念を確立し、初代『Dark Souls』はオープンで絡み合う世界設計を強化した。『Dark Souls II』は調整方針やレベル設計が変わり、評判が分かれる点もあったが、『Dark Souls III』で再び戦闘のテンポと演出が磨かれた。
また、
- 『キングスフィールド』はフロムの初期の一人称ダークRPGで、直接の続編ではないが作風に影響を与えた。
- 『ブラッドボーン』や『セキロ』は「Soulsborn/Souls系」の要素を持ちながらも、戦闘や回復のシステム、ステルスやガード不能ロールなど独自の設計を取り入れているため別ジャンルとして扱われることが多い。
- 最新作やスピンオフ(例:Elden Ring)は、「Souls」的要素を受け継ぎつつオープンワールドや協力的な探索を拡張している。
影響と評価
Soulsシリーズはゲームデザインにおける一つの金字塔となり、世界中の開発者やプレイヤーに影響を与えた。高評価のレビューや熱心なファンコミュニティを生み、商業的にも成功を収めたことで、フロム・ソフトウェアの代表作群として確固たる地位を築いている。難しさゆえの敷居の高さが指摘されることもあるが、近年はリマスターや難易度選択、チュートリアル強化などで新規プレイヤーへの配慮も進んでいる。
以下は、これらの作品に共通する主要な機能・特徴の要約である(作品ごとに異なる点があるため、詳細は個別のタイトル説明を参照のこと)。