バーバー郡(郡コード:BA)は、アメリカ合衆国カンザス州の中南部に位置する郡である。2010年現在、4,861人が住んでいる。郡庁所在地はメディスン・ロッジであり、メディスン・ロッジはバーバー郡で最大の都市でもある。バーバー郡の名前は、1855年12月6日にワカルサ戦争でダグラス郡で殺された奴隷制廃止論者の殉教者、トーマス・W・バーバー(1814年2月22日生まれ)にちなんで付けられたものである。
概要と地理
バーバー郡はカンザス州の中南部にあり、南側はオクラホマ州と接している。地形は起伏のある草原や岩盤が露出する「レッドヒルズ(Gypsum Hills)」と呼ばれる地域が含まれ、景観に特徴がある。郡域は広く、人口密度は低く、農業や畜産が主要な土地利用となっている。
歴史
郡名の由来となったトーマス・W・バーバーは、1855年のワカルサ戦争(Wakarusa War)に関連して命を落とした人物で、反奴隷制の立場から知られていた。地域としては19世紀中頃から開拓が進み、先住民族との条約や対立、のちの平和条約締結などがこの地の歴史に影響を与えた。特にメディスン・ロッジ周辺は先住民族と合衆国政府の交渉が行われた歴史的現場として知られている。
人口・経済
2010年時点での人口は4,861人と少数で、郡全体は人口減少と高齢化が進む典型的な農村地域である。主要産業は小麦やその他の穀物栽培、牧畜(牛など)で、地域経済は農業とそれに関連するサービスに依存している。小規模な商業や公的サービスが主要都市や町を中心に集まっている。
交通・主な集落
郡内を通る主要幹線道路には州間級の国道があり、地域内外の移動や農産物の輸送に利用されている。中心的な町は郡庁所在地のメディスン・ロッジのほか、キオワ(Kiowa)、ハードトナー(Hardtner)、サンシティ(Sun City)などの小規模な町が点在する。これらの町は生活物資や学校、医療、行政サービスの拠点となっている。
観光・見どころ
自然景観ではレッドヒルズの風景やメディスン・ロッジ周辺の渓谷・河川が見どころで、ハイキングや写真撮影に適している。歴史的には先住民族と米政府の交渉に関する史跡や、地元の博物館・記念館で地域の歴史を学ぶことができる。年間を通じて小規模な地域祭や伝統行事も開かれている。
全体として、バーバー郡は広大な自然と牧歌的な生活が残る地域であり、歴史的背景を持ちながら農業を基盤としたコミュニティが営まれている。


