ブリジット・バルドー(フランス語IPA: [bʀit baʀ'do] )(1934年9月28日生まれ)はフランスの女優、元ファッションモデル、歌手、動物権利活動家で、1950年代と1960年代の最も重要なセックスシンボルの1つと考えられている。アメリカのメディアが注目したヨーロッパ出身の数少ない女優の一人である。

概要と初期

本名はブリジット・アンヌ=マリー・バルドー(Brigitte Anne‑Marie Bardot)。1934年にパリで生まれ、幼い頃からダンスの教育を受け、十代でモデルとして活動を始めた。端正な顔立ちと独特の雰囲気はすぐに注目を集め、写真や雑誌で人気を博した。

映画と国際的成功

1950年代に映画界へ進出し、Et Dieu... créa la femme(英題: And God Created Woman、1956年)が大きな転機となって国際的な名声を確立した。この作品での大胆なイメージは当時の映画界やファッション界に衝撃を与え、以後「BB(ベベ)」の愛称で親しまれるようになった。その後も、ジャン=リュック・ゴダール監督のLe Mépris(1963年)やアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督のLa Vérité(1960年)、ルイ・マル監督のViva Maria!(1965年)など、多彩な監督と仕事をし、役柄や作風を通じて幅広い評価を受けた。

私生活

私生活では複数回の結婚歴があり、その関係やスキャンダルも常に注目の的だった。1960年には息子をもうけている。1970年代初頭に映画からの引退を宣言し、公の場での活動を減らす一方で、以降は主に動物保護活動に力を注いだ。

動物保護活動と論争

バルドーは動物愛護運動に深く関わり、1986年にはFondation Brigitte Bardot(ブリジット・バルドー財団)を設立して動物の保護と福祉を推進した。財団は野生動物の保護や虐待防止、毛皮業界や残虐な屠殺の問題提起など、多岐にわたる活動を行っている。一方で、移民や人種に関する発言などで批判を受け、法的な問題や有罪判決を受けたこともあり、彼女の公的人格は賛否両論を呼んでいる。

影響と遺産

映画史やファッション史におけるバルドーの影響は大きく、1950〜60年代のセックスシンボルとしての地位、自由奔放なイメージ、ヘアスタイルやメイクは後世の多くの芸術家やデザイナーに影響を与えた。映画スターとしてのキャリアに加え、動物愛護の分野で長年活動したことにより、文化的にも社会的にも複合的な評価を受けている。

呼称:「BB(ベベ)」は世界的な愛称として定着しており、今日でも彼女の名はポップカルチャーやファッションの象徴として語られることが多い。