イギリス国鉄55形(デルティック)
1961〜62年にEnglish Electricが製造した、東海岸本線の急行列車向け高出力ディーゼル電気機関車。ナピア製デルティック機関から「デルティック」の愛称で呼ばれ、1981年に引退したが、複数が保存されている。
概要
イギリス国鉄の55形は、一般に「デルティック」として知られる高出力ディーゼル機関車の形式で、1961年から1962年にかけてEnglish Electricによって製造された。イースト・コースト本線で、ロンドンのキングス・クロスとエディンバラを結ぶ最優等急行列車を牽引することを目的として設計され、やがて英国における高速ディーゼル牽引の代名詞となった。「デルティック」という名称は、試作車DP1 デルティックに由来するとともに、各機関車に搭載された特徴的なナピア製デルティック動力ユニットにも由来する。
画像ギャラリー
10 画像設計と特徴
55形はディーゼル電気機関車で、Co-Coの軸配置と、長く流線形のボンネットを備えていた。各機関車には、コンパクトな三角配置のナピア・デルティックエンジンが2基搭載され、それぞれが発電機を駆動することで、当時の単機としてはきわめて高い出力を実現した。対向ピストン式のデルティック設計は、独特の高音の排気音と、幹線での持続的な高速運転に適した素早い応答性を生み出した。これらの機関車は、信頼性と長距離運用を想定して設計され、乗務員の快適性や保守のしやすさにも配慮されていたが、先進的なエンジンのため専門的な整備を必要とした。
運用史
55形は合計22両が製造され、1960年代から1970年代の大半にわたって主要なイースト・コースト急行列車の定番牽引機として使用された。多くの列車で蒸気機関車を置き換え、所要時間の短縮にも貢献した。重量級列車では2両重連で運用されることも多く、長距離にわたって高い平均速度を維持できた。塗装は時期によって変化し、初期のブリティッシュ・レールウェイズ色から後年のインターシティ塗装までさまざまであった。また、各機関車には愛称や個別のアイデンティティが与えられることが多く、乗客や鉄道職員の間で親しまれた。
廃車と保存
1970年代後半から1980年代初頭にかけて、55形はHST(インターシティ125)編成や、より新しい機関車によって次第に置き換えられていった。2基のナピア製エンジンに伴う高い保守負担と、運用方法の変化が、1981年末の形式全廃につながった。複数の機関車は保存団体や博物館によって救出され、6両が現存していることが知られている。そのうち数両は動態復元され、保存鉄道や特別な本線ツアーで運用されている。保存活動は、複雑なエンジンと当時の装備を維持するボランティアや愛好家に支えられてきた。
遺産と文化的影響
デルティックは、英国鉄道史の中でも象徴的な章として広く評価されている。独特の外観、耳に残る走行音、そして高性能の組み合わせは、乗務員や鉄道ファンの人気を集めた。保存下でもガライベントやレイルツアーに登場し、かつての幹線運転の姿を今に伝えながら、一般の関心を集め続けている。試作車DP1は重要な参照例とされ、ナピア製デルティックエンジンは、革新的な対向ピストン設計を語る際にしばしば言及される。
要点
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AlegsaOnline.com イギリス国鉄55形(デルティック) Leandro Alegsa
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