バケットリスト(2007年のアメリカ映画)― あらすじ・監督・出演キャスト
バケットリスト』は、2007年のアメリカのコメディドラマ映画である。脚本はJustin Zackham、監督はRob Reiner。出演は、Jack Nicholson、Morgan Freeman、Sean Hayes、Beverly Todd、Rob Morrow。物語は、末期癌の二人の男(ニコルソンとフリーマン)が、「バケツを蹴る」前にやりたいことをリストアップしてロードトリップに出るというものです。
あらすじ
億万長者で傲慢な実業家エドワード・コール(Jack Nicholson)と、穏やかで知識欲の強い整備士出身のカーター・チェンバース(Morgan Freeman)は、同じ病院で余命を宣告され、病室で出会う。ある日カーターが持っていた“やりたいことリスト”を見たエドワードは、それを「バケットリスト(死ぬ前にやりたいこと)」と呼び、二人は互いの違いを超えてリストを実行に移すことを決める。世界の名所を訪れ、スカイダイビングやレースカーの運転、ピラミッドやタージ・マハルの見学など、限られた時間の中で冒険と和解、友情を深めていく中で、人生の本質や家族との関係を見つめ直していく。
製作・脚本について
脚本家のJustin Zackhamは、自身の「やりたいことリスト」に触発されて脚本を書き上げたとされる。監督にはロブ・ライナーが起用され、シリアスなテーマを持ちながらもコメディ要素を取り入れた作品として仕上げられた。撮影は主にアメリカ国内で行われたほか、作品の舞台となる世界各地の名所を映すためのロケーション撮影や美術作りが行われている。
キャスト(主な出演者)
- Jack Nicholson — エドワード・コール(Edward Cole)
- Morgan Freeman — カーター・チェンバース(Carter Chambers)
- Sean Hayes — 脇役として出演
- Beverly Todd、Rob Morrow ほかが脇を固める
公開・興行成績・評価
本作は2007年に公開され、クリスマスシーズン(米国では2007年12月公開)に公開された。制作費はおおむね数千万ドル規模とされ、興行的には成功を収め、世界的に一定の興行収入を得た。批評家の評価は賛否両論であったが、主演のニコルソンとフリーマンの演技や二人の化学反応は多くの観客から高く評価された。
主なテーマと影響
「死」と向き合うこと、人生の優先順位の見直し、異なる背景を持つ二人の友情と相互成長が本作の中心テーマである。作品は「バケットリスト(やりたいことリスト)」という言葉を広く一般に浸透させ、多くの視聴者に自らの人生を振り返り、やりたいことを実行するきっかけを与えた点でも影響力がある。
備考
- ジャンルはコメディドラマであり、重いテーマを扱いながらもユーモアを交えた構成になっている。
- 賞レースでは大きな主要賞の受賞は少ないが、観客動員やホームビデオでの人気により長く語り継がれる作品となった。