セリアック病とは|原因・症状・診断・治療とグルテンフリー生活

セリアック病は、グルテン(小麦、ライ麦、大麦に含まれるたんぱく質)に対する自己免疫疾患です。セリアック病の人がグルテンを含むもの(例えば、小麦、ライ麦、大麦)を食べると、体内の細胞が腸の裏を攻撃します。そのため、食べ物をうまく消化できず、エネルギーやビタミンミネラルを十分に吸収できなくなります。特に小児では身長や体重の増加が抑えられることがあり、成人では体重減少や強い疲労感を訴えることが多いです。

主な症状

セリアック病の症状は人によってさまざまで、消化器症状が中心の人もいれば、非消化器症状(全身症状)だけ現れる人もいます。よく見られる症状は次の通りです。

  • 腹部の膨満感や痛み、下痢(水っぽい便)や便通異常
  • ステアトル下痢(便に脂肪が混ざる、油っぽいにおいの便)
  • 鼓腸(お腹の張り)やお腹が痛くなりやすい
  • 慢性的な疲労感、貧血(鉄欠乏性貧血)
  • 成長の遅れや体重増加不良(子ども)
  • 骨密度の低下、関節痛、不妊や生殖上の問題
  • 皮膚の発疹(皮膚型セリアック病=Dermatitis herpetiformis)や神経症状(しびれ、頭痛)

原因とリスク要因

セリアック病は遺伝的素因と環境因子が関与します。特にHLA-DQ2またはHLA-DQ8という遺伝子を持っている人に多く見られます。家族内でセリアック病の人がいる場合は発症リスクが高く、本文でも触れられているように近親者ではおよそ10人に1人の頻度で見つかることがあります。妊娠、感染症、手術などのストレスがきっかけとなって大人になってから発症することもあります。

診断

診断は血液検査と内視鏡(必要に応じて腸の生検)を組み合わせて行います。まず血液でセリアック病に特有の抗体を測定します。本文にあるように医師はグルテンを食べたときに腸を攻撃する細胞があるかどうかを血液で調べます。腸を攻撃するタンパク質は抗体と呼ばれています。

  • 主な血清検査:tTG-IgA(組織トランスグルタミナーゼ抗体)、EMA(抗エンドミジアル抗体)、必要に応じてDGP(変性グリアジン抗体)と総IgAの測定
  • 陽性の場合は小腸生検(上部消化管内視鏡下に十二指腸や空腸の組織を採取)で、絨毛の萎縮や炎症の有無を確認します。医師は内視と呼ばれる管にカメラをつけて、患者の腸の中を覗くことができます。
  • 家族スクリーニングやHLA検査(DQ2/DQ8)が診断補助になることもありますが、HLAが陰性だとほぼセリアック病を除外できます。

重要:診断のためには検査前にグルテンを含む食事を継続する必要があります。自己判断でグルテンフリーにしてしまうと、血液検査や生検で偽陰性になることがあります。

治療と日常生活の管理

セリアック病の唯一かつ基本的な治療は、一生続ける厳格なグルテンフリー食(GFD)です。グルテンを完全に除去することで腸の粘膜は回復し、症状や栄養吸収障害が改善します。回復には個人差がありますが、粘膜の治癒は通常数か月から数年(多くは6か月〜2年程度)かかります。

  • 避ける食品:小麦(パン、麺類、ケーキなど)、ライ麦、大麦を含む食品。加工食品にはグルテンが隠れていることがあるので原材料表示を確認してください。
  • 注意点:同じ調理器具やトースターなどでの交差汚染(cross-contamination)にも注意が必要です。
  • オートミールは一般にグルテンフリーではありませんが、専用のグルテンフリーオーツ製品は許容されることが多いです(個人差あり)。
  • 食事指導:専門の管理栄養士(ダイエット指導)への相談を強く推奨します。栄養不足(鉄、葉酸、ビタミンB12、ビタミンD、カルシウムなど)を補うためのサプリや食事調整が必要な場合があります。

経過観察と合併症

治療中は定期的な診察と血液検査(tTG抗体など)で食事の遵守や炎症の改善を確認します。長期的に適切な治療がされない場合、次のような合併症が生じることがあります。

  • 骨粗しょう症や骨折リスクの増加
  • 不妊、妊娠合併症
  • 栄養失調や成長障害(子ども)
  • まれに小腸悪性リンパ腫などの悪性疾患リスクの上昇
  • 皮膚症状(Dermatitis herpetiformis)や神経合併症

適切にグルテンフリーを続ければ、多くの人で症状と合併症リスクは改善します。ただし、一部で難治性(refractory)セリアック病や持続する吸収障害を呈する例もあるため、専門医のフォローが重要です。

家族や検査を受けるべき人

家族にセリアック病の人がいる場合、無症状であっても検査を検討する価値があります。特に同胞や第一度近親者はリスクが高いです。また、原因不明の貧血、慢性下痢、体重減少、骨折しやすい、原因不明の不妊などがある場合は医師に相談して検査を受けてください。

検査前の注意点

前述のとおり、診断精度のために検査(血清抗体検査や生検)を受ける際は、必ずグルテンを含む食事を続けた上で受診してください。自己判断でグルテンフリーを始めてしまうと診断が困難になります。診断後は専門医や栄養士と連携して、安全で栄養バランスのとれたグルテンフリー生活を開始してください。

セリアック病は適切に管理すれば日常生活を取り戻せる病気です。疑わしい症状がある場合や家族歴がある場合は、医療機関での検査・相談をおすすめします。

質問と回答

Q:セリアック病とは何ですか?


A: セリアック病は、グルテンの消化不良が体内の問題につながる場合の、人の自己免疫疾患です。

Q: セリアック病の人がグルテンを含むものを食べるとどうなりますか?


A: セリアック病の人がグルテンを含むもの(例えば、小麦、ライ麦、大麦)を食べると、体内の細胞が腸の内壁を攻撃します。

Q: 消化にどのような影響があるのですか?


A: つまり、食べ物を適切に消化することができず、十分なエネルギー、ビタミン、ミネラルを摂取することができなくなります。

Q: 子供によく見られる症状は?


A:子どもは、背が伸びない、体重がうまく増えない、体重が減ることがよくあります。また、よく疲れやすくなります。

Q: セリアック病に治療法はあるのでしょうか?


A: 現在、セリアック病を治す方法はありませんが、グルテンを含まない厳格な食事をすることで対処することができます。

Q: 他に治療法はありますか?


A: はい、プロバイオティクスやビタミンサプリメントなどの薬物療法が、セリアック病に関連する症状の改善に役立ちます。

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